現行モデルは2014年販売開始の3代目!
ノアの兄弟車でもあるヴォクシーは2001年に登場し、2007年、2014年にそれぞれフルモデルチェンジを経て、現在は3代目が販売されています(2017年7月3日にマイナーチェンジ)。
いずれもJC08モードにおいて、ガソリン車では16.0km/L(4WDは14.8km/L)、ハイブリッド車では23.8km/Lを記録するなど燃費も大幅に向上しています。
また低床化・低重心化によって走りの安定性や積載性などが改善されたほか、車長を100mm程度拡張したことで車内空間にゆとりができ、居住性という点においても大きく向上しました。
さらに、これまでより迫力や存在感があるデザインに変更され、日産・セレナ、ホンダ・ステップワゴンなどと比較されて「劣っている」と言われていた部分を見事に改良した1台となりました。
ファミリーをはじめとして幅広い層に人気のヴォクシーについて、まずは故障しやすい箇所や修理費用の目安を見てみましょう。
ヴォクシーで多いと言われている故障や修理費用の目安
■エンジン系のトラブル
特に初代に多いと言われているのがエンジン系のトラブルです。
・エンジンからディーゼルのような音がする
エンジン内部の金属部品の消耗や不具合などが原因となって「ガラガラ」などの異音が発生すると言われています。始動直後よりも5分~10分程度経過してエンジンが暖まってからの方が発生しやすいようです。
・エンジンを吹かすと白煙が上る
通常の水蒸気はすぐに消えて行きますが、白煙の場合は消えずに立ち上って行きます。この現象はエンジンブロー(エンジンが何らかのトラブルを抱えて故障している状態)の可能性が大きくなります。
このような症状が出た場合、最悪エンジンを乗せ替えなければなりません。作業工賃を含めると40万円以上、どんなに安くても20万円以上は必要になります。
■スライドドアの故障
ヴォクシーなどのいわゆる中型ミニバンは、スライドドアを持つミニバンの中でも特に故障が多いと言われています。ヴォクシーも例外ではなく、やはりスライドドアの故障が多いようです。
・開閉時にギギギなどの異音がする
・開閉しにくくなる
というもので、ひどい場合では開閉自体ができなくなってしまうこともあるようです。
スライドドアのワイヤーが絡まってしまっていることなどが原因とされているのですが、修理はアッセンブリー交換(スライドドア丸ごと交換)となりますので、作業工賃を含めると1枚7万円~8万円はかかるでしょう。
■スターターモーターの故障
エンジンを始動させるためのモーターですので、ここが故障するとエンジンをかけようとしてもうんともすんとも言わなくなってしまいます。
原因はそもそもの構造や耐久性の問題と言われているのですが、今のところトヨタでは対策品等は出してないようです。
この症状が出たらエンジンが始動しなくなってしまいますので、ディーラーに陸送を依頼してスターターモーターを交換してもらうしかありません。
修理費用はリビルト品であればトータルで3万円程度で済みますが、新品の場合は7万円~8万円程度見ておいた方が良いでしょう。
■燃料ポンプの故障
燃料タンク内の燃料ポンプが経年劣化によって故障し、燃料がインジェクター(燃料噴射装置)まで正常に送られなくなってしまうというものです。
当然エンジンが始動しなくなってしまいますので、燃料ポンプの交換が必要になるのですが、同時に燃料フィルターやパッキンなども交換することになりますので費用としては6万円~8万円程度になると思われます。
■VVT(可変バルブ機構)の故障
バルブ開閉のタイミングを、エンジンの負荷に応じて油圧によって変更するのがVVTと呼ばれる部分なのですが、ここが故障、あるいはエンジンオイル不足や汚れの蓄積などによってもトラブルを起こしやすくなります。
症状としてはエンジンからの異音や振動など、いわゆるノッキングが生じるようになります。
エンジンへのダメージが蓄積していることを意味しますので、早めの対処が必要になるのですが、エンジン警告灯などによって初めて気づいた、という人も少なくないようです。
もし甚大なダメージを被っている場合はエンジンの乗せ替えが必要になるのですが、その手前で気づけばVVTの交換で7万円~10万円、清掃のみで済めば3万円程度におさまるでしょう。
その他の故障
NレンジからDレンジに入れた時に車体がドンと前に突き出るような揺れを感じることがありますが、これはCVTを制御しているコンピューターのデータに不具合が発生したのが原因と言われています。
データを書き換えれば済みます(基本的には無償で対応してくれます)。
その他には
・LDAが故障した、ヘッドランプシステムが故障したなど次々に表示される
・アイドリング時に回転数が上下して安定しない
・アイドリングが不安定になってエンストを起こすことがある
・Dレンジで停車中、車体がガタガタと前後に揺れる
・SRS警告灯が点灯したまま消えなくなってしまう
・エアコンから冷風が出なくなる
・新車でもボディから軋んだ音や擦れた音などが聞こえる
といったことが比較的多いようです。
買い換えるならタイミングが大切!
大切な愛車でも故障続きだったり、高額な修理費用が必要になってしまったら「買い換え」という考えも浮かんでくると思いますが、中古車の相場は流動的ですので、もし買い換えを考えるなら「売り時」を見極めたいものです。
特に買取サービスを行っている業者は中古車相場に詳しいので、買取店に査定してもらうのが最も早くて正確性があるのではないでしょうか。
ただ、自分で1社1社買取業者を回るのは時間がかかりますし、同じ説明を何度もしなければならない労力も必要です。
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もし買い換えを検討するなら、タイミングを逃さないためにも一括査定を上手に活用することをお勧めします。