ガリバーとカーセンサーを比較検証!利用するならどっちがお得?

車買取・販売大手のガリバーと、老舗の中古車情報ポータルサイト・カーセンサーの両者を、サイトの使い勝手、支払い総額の違い、保証内容の違いなどから「ガリバーとカーセンサー、どちらが利用しやすいか」を比較検証してみました。

ガリバーとカーセンサーの概要

ガリバーは株式会社IDOMが運営する車買取査定業者で、自社で中古車販売も行っています。1994年4月に福島県郡山市で「東京マイカー販売株式会社」として創業したのが始まりです。

車買取実績14年連続No.1に輝いている業界最大手の企業です。

カーセンサーはリクルートマーケティングパートナーズが運営している中古車販売および買取一括査定サイトで、1984年に創刊された中古車情報誌が始まりです。

創刊時は全国版のみでしたが、現在では全国16の地域に分割して販売されています。

ガリバーとカーセンサー、掲載台数や検索では大差がついた!


ガリバーは自社で買い取った車しか載せていないので当然と言えば当然ですが、ガリバーとカーセンサーでは、そもそも掲載されている車の台数に大きな差があります。

例えば「プリウスα 2015年式」で検索するとガリバーは2台なのに対してカーセンサーは232台となっており、その差は100倍以上にもなります。

カーセンサーで検索すれば当然、ガリバーで検索するよりもはるかに多くの車の中から一台を選ぶことができます。

これだけでもカーセンサーの圧勝なのですが、ガリバーとカーセンサーにはもう一つ大きな違いがあります。

ガリバーは「全国の店舗にある在庫の中から検索をする」というシステムを採用しています。

もし北海道に住んでいるオーナー様が「どうしても欲しい!」と思った車が九州の店舗の在庫だとしたらどうでしょうか。わざわざ実車を見るためだけに九州までは飛べません。

北海道と九州というとちょっと極端な例ではありますが、要するに中古車は「実車を見ることが大前提」です。全国の店舗の在庫から検索できるとは言え、実車を見るためだけに行ける距離でなければ、せっかく希望の車種を見つけても手に入れることができなくなってしまいます。

一方、カーセンサーでは「検索条件設定で地域を絞り込む」ことができます。つまり、自宅から近かったり、あるいは実車を見るためなら通っても良いと感じる範囲をあらかじめ指定した上で検索したりすることができるのです。

都道府県、市区町村それぞれ10件まで選択することができますので、一つの地域になかったからまた最初からやり直しというわずらわしさもありません。

ページ内のタブやリンクに移動したい時なども、ガリバーよりカーセンサーの方が動作も軽く、ストレスなく検索をすることができます。

掲載台数、検索設定、動作性の点ではガリバーよりもカーセンサーの方が利用しやすいと言えます。

ガリバーとカーセンサー、高いのはどっち!?

「トヨタ・プリウス」「フォルクスワーゲン・ゴルフ」「メルセデス・ベンツ」の3車種で、グレードや色、年式、車検年月などが同じ、修復歴もなし、走行可能距離もほぼ同等の車をガリバーとカーセンサーで検索した結果、支払い総額は次のようになりました。

■プリウス
ガリバー:1,998,000円(税込)
カーセンサー:1,945,000円(税込)

■ゴルフ
ガリバー:1,598,400円(税込)
カーセンサー:1,530,000円(税込)

■ベンツ
ガリバー:2,298,000円(税込)
カーセンサー:1,982,000円(税込)

中古車は1台1台状態が異なるため、全く同一の車種で比較したわけではない上記の総支払額は目安になってしまいますが、その他の検索においても基本的にバリバーよりもカーセンサーの方が、支払い総額が安く表示されるケースがほとんどという印象です。

ガリバーは自店でも販売をしていますが、実際には買取店と販売店が異なっていることが多いようです。そのため販売店への利益も確保しなければならない、ということも、バリバーの販売額がやや高く設定されている理由なのかも知れません。

もちろん、ガリバーにも良い点もある!


カーセンサーのほうがガリバーよりも優位である点が続いてきましたが、もちろんガリバーにも強みがあります。

ガリバーでは車を買い取った後、まずは中古車販売へと回します。2週間ほど経過しても売れなかった場合、そこで初めて中古車オークションへと流すことになります。

つまり、ガリバーではオークションに出回る前の「まだ表に出ていない車」「条件が良い車」を探せる可能性があるということです。ここで掘り出し物が見つかるかも知れません。

また、ガリバーが買い取る車は原則として「事故歴・修復歴なし」の車ですので、販売されている中古車もそういうことになります。

中古車の「質」という点で考えると、ガリバーには安心感があると言えます。

アフターフォローの差は!?保証の違いを比較!

中古車はいくら程度が良くても、やはり新車と比べると故障などのリスクが大きくなります。ガリバーとカーセンサーの保証の違いをみてみましょう。

■ガリバーの「あんしん保証
輸入車向け「あんしん3年保証」と国産車向け「あんしん10年保証」があります。基本的な保証項目は、

・エンジン機構
・動力伝達機構
・ブレーキ機構
・ステアリング機構
・前後アクスル機構
・電子制御機構
・エアコン機構
・車外装備品
・車内装備品
・乗員保護機構
・ハイブリッド機構
・指定消耗部品
・指定車外部品

の13項目で、さらにそれぞれの項目の中でも細かく部品が分類されています。

保証期間内は走行距離に関係なく保証されるのは「80部品」、プラス保証に加入すると追加で「86点部品」が保証されます。

*ただし「プラス保証」の保証期間は、走行距離については無制限ですが、12ヶ月以内となりますので覚えておきましょう。

一方、「あんしん保証」の加入条件は次のようになります。

・10年保証は国産車3・5・7ナンバーに適用
・軽自動車では販売時の経過年数が6年未満で走行距離が6万km以下
・普通車では販売時の経過年数が7年未満で走行距離が7万km以下
・3年保証は輸入車3・5・7ナンバーに適用
・メルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲンが対象(並行輸入車は対象外)
・販売時の経過年数が5年未満で走行距離が5万km以下

■カーセンサーの「カーセンサーアフター保証
カーセンサーアフター保証は、輸入車は半年~最長2年、国産車は半年~最長3年までのプランが選択可能な保証です。基本的な保証項目は、

・エンジン機構
・動力伝達機構
・ステアリング機構
・乗員保護機構
・ブレーキ機構
・エアコン機構
・電装装備品
・前後アクスル機構
・ハイブリッド機構

の9項目です。項目の数自体はガリバーのあんしん保証の方が多いのですが、対象となるのは「237部品」と、部品数には大きな差があります。

「カーセンサーアフター保証」の加入条件は次のようになります。

・国産車は経過年数が13年未満で走行距離が13万km以下
・輸入車は経過年数が13年未満で走行距離が7万km以下
・修復歴ありでも加入できる

ガリバーとカーセンサーの違いは対象部品数のほか、カーセンサーが国産で最長3年であるのに対し、ガリバーが最長10年という長い保証期間を設けているところと、加入の条件がカーセンサーの方が幅広いという点です。

まとめ

今回はガリバーとカーセンサーを比較してみました。

事故歴・修復歴なしの中古車しか販売しておらず、かつ国産では最長10年という長期保証を設定しているガリバーも魅力的ではありますが、トータル的に見ると勝者はカーセンサーと言えます。

やはり少しでも良い中古車を見つけるためには、情報の多さやサイトの使い勝手は大切ですしできるだけ安く購入できることも中古車探しでは大切なポイントです。

中古車をお探しの方はどうぞ、今回のガリバーとカーセンサーの比較を参考にしてみてください。

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