ビッグモーターの諸費用に含まれているのは!?

中古車販売台数が年々伸び続けているビッグモーター。購入時にかかる諸費用にはどのような費用が含まれているのでしょうか?法定費用とその他の費用に分けて解説します。

まずは中古車購入時に必要な費用まとめ!


ビッグモーターに限らず、中古車を購入する際に必ずかかる費用についてまとめましたので押さえておきましょう。

中古車購入時にかかる費用とは…

■車両本体価格

文字通り車両本体の費用です。

■自動車取得税

都道府県税の一種で、購入者が車両登録した都道府県に支払います。車両本体価格+主要オプションの90%に掃討する「取得価格」に3%(軽自動車は2%)を乗じた額となります。

■自動車税

排気量によって分けられている法定費用です。排気量が大きくなれば支払う税金も高くなります。

■自動車重量税

車両重量によって分けられている法定費用です(軽自動車は一律です)。車検が残っている中古車の場合は支払う必要はありません。

■自賠責保険料

交通事故を起こした際に「被害者」の救済を目的とした保険で、車を持つ人は加入が義務付けられています。車検が残っている中古車の場合は残月分を「自賠責保険未経過相当額」として支払うケースがほとんどです。

■消費税

法定費用以外の部分にかかってくる税金です。

■法定預かり費用

各手続きや申請の際に必要になる印紙代のことを一般に法定預かり費用と言っています。

■自動車リサイクル料

廃車の際に必要な費用ですが、購入時または車検時の先払いとなります。見積もりにはリサイクル預託金などの名目で1万円~2万円程度が記載されています。

まずはこれらの費用が発生することを覚えておきましょう。

ここに様々な手数料、代行費用などが「諸経費」として加算されます。

ビッグモーターの諸経費に含まれる項目をチェック!


中古車購入時にかかる費用はこれだけではありません。

なぜなら、上記でご紹介した費用は車両本体価格以外は法定費用となりますので、販売店の利益にはならないからです。

販売店は利益を上げるために様々な手数料や代行費用などを請求してきます。これは悪い意味ではなく、面倒だったり複雑だったりする手続きを販売店に代行してもらうためにも必要なものです。

ビッグモーターの諸費用にはどのようなものが含まれるのか、例を挙げてみます。

■登録・届出費用

中古車を購入したら、必ず陸運局に登録をしなければならないのですが、販売店が代行してくれるケースがほとんどです。ビッグモーターでも同様に代行してくれます。印紙代を含めて2万円~3万円程度が相場となります。

■希望ナンバー

自分が好きなナンバーを選びたい場合に発生する費用です。特に希望がない場合は無料となります。

■車庫証明費用

管轄の警察署に駐車場の申請を行い、車庫証明書を発行してもらう手続きです。代行費用として1万円~2万円程度かかりますが、自分で行えば手数料(印紙代)程度で済みます。

■納車整備費用

納車前に最終点検を行う費用です。基本的には1年点検と同じ流れで行われるもので、必要に応じて部品や消耗品の交換なども行います。費用はどの程度交換したかにもよりますが、5万円~10万円などのケースが多いようです。

■下取諸費用

下取車がある場合、ビッグモーターでは下取後の名義変更などの手数料を下取諸費用として請求しています。2万円程度が相場のようです。

■指定場所納車費用

購入者の自宅その他の指定場所に納車してもらう場合に発生する費用です。店舗に直接受領しに行けば無料となります。

■土日・祝日納車費用

納車が土日祝日の場合に、指定場所納車費用とは別に発生する手数料です。平日であればこの項目は無料です。

■特別仕様価格

主にBIGタイヤ保証サービスのことを特別仕様価格と称しているようです。BIGタイヤ保証サービスとは2年間で最大4本(上限10万円)まで保証してくれるサービスで、保証料は10,000円となります。

*軽自動車においては保証料8,000円、上限5万円となります。

ガラスコーティングなどもこの項目に含まれます。

■付属品価格

ナビやアルミホイール、ドアバイザーなどいわゆる販売店オプションを追加した際に発生する費用です。

■下取車残債

下取車があり、かつローンがまだ残っている場合に発生する費用です。

■乗るだけパック

ビッグモーター独自の保証の一つ「乗るだけ安心パックプレミアム」の保証料で、ゴールドパックでは39,900円、プラチナパックでは59,900円となります。

■安心BIG保証

エンジン機構、動力伝達機構など12の機構や装備品、社外部品(指定)の修理等を1年~3年、保証してくれるサービスです。

■ロングRUN保証

安心BIG保証の中でも特に重要機構(エンジン機構、動力伝達機構、ブレーキ機構など)を最長10年、保証してくれるというサービスです。

他にもいくつかありますが、ビッグモーターでは主にこのような諸費用が発生します。

諸費用を少しでも安くするためには

・不要なものは外してもらう(希望ナンバーなど)
・自分でできる申請や手続きは自分でする(車庫証明など)

ことが必要になってきます。

ビッグモーターの諸費用が高いか妥当か、その判断基準は?


諸費用だけを見ると、いろいろな名目で少しずつ費用が高くなってしまっているという印象を受けるかも知れません。

ただ、ビッグモーターでは車両本体価格が相場と同等かそれよりも安いケースが多いと言われています。

特に中古車販売店が多い地域では、外から見えるプライスボード(車両本体価格が大きく書かれたボード)の値段を高くしてしまうと、そもそもお客様が入ってきてくれないというリスクがあります。

そのためできるだけ車両本体価格を安く設定し、まずは足を運んでもらうことを重視しています。

ただ、車両本体価格だけでは利益を上げられませんので、諸費用など他の部分で利益を上げるというスタイルがビッグモーターということです。

「諸費用は高いけど車両本体価格は他店より安い」

に加えて

「トータルの支払額が他店より安い」

となれば、ビッグモーターの諸費用は妥当(または安い)と言えるかも知れません。つまり大切なのは「支払総額」ということになります。

中古車の購入は支払総額で考えよう!

中古車を購入する際はどうしても車両本体価格にばかり目が行ってしまいがちですが、今回解説したように様々な諸費用がかかってきます。

もちろん諸費用一つ一つの項目に対して「安い」「高い」「これは必要」「これは不要」と考えることも大切ですが、最終的には「支払総額」で考えると良いでしょう。