売れに売れてる!日産ノートの魅力と故障しやすい部位などをご紹介!

昨年のマイナーチェンジ後、とにかく売れまくっている日産ノートですが、その魅力はどこにあるのでしょうか。故障しやすいと言われている部位や修理費用の目安も一緒にご紹介します!

量産型コンパクトカーでは世界初!「e-POWER」搭載車が登場!


2016年11月2日、ノートは4度目のマイナーチェンジをしました。このマイナーチェンジで、量産型コンパクトカーでは世界初となる「e-POWER」システムを搭載した車両が追加され、大きな注目を浴びました。

■e-POWERとは?

ガソリンエンジンを使って発電した電力をバッテリーに蓄え、その電力を用いてモーターを駆動させるというハイブリッドシステムの一種です。

簡単に言うと「自ら発電できる電気自動車」となり、充電を気にせずに走ることができるという訳です。

エンジンで発電させてモーターのみで走るだけでも驚くほど静かなのですが、その発電用エンジンが作動するのも、エンジン音がロードノイズで紛れる車速域のため、乗っている時はほとんどエンジン音を感じません。

そればかりか、このように様々な遮音対策が施されています。

・前方遮音対策

遮音フロントガラス
ダッシュインシュレータ遮音ゴム層追加
ダッシュパネル/フロアパネル制振材追加

・側方遮音対策

フロントドアガラス板厚化
ドアシーリング材追加
ドアトリムEPTシールシーリング
フロントドア/リヤドア吸音材増量
Aピラー裏インシュレータ追加
パーティングシール追加

・後方遮音対策

ラゲッジ内インシュレータ追加
ラゲッジ三角窓シール追加
ラゲッジ上側トリム裏インシュレータ追加
ドア開口下部メタルシール

これによりさらに静粛性が向上します。日産は「未体験の静寂走行」を謳っています。

気になる燃費ですが、現在e-POWER搭載車は「S」「X」「MEDALIST」の3グレードで、それぞれJC08モードにおいて

S:37.2km/L
X:34.0km/L
MEDALIST:34.0km/L という素晴らしい燃費性能を誇ります。

e-POWER搭載車はわずか3週間足らずでなんと2万台を超える受注があったそうですが、こんなに魅力的な車種ですからそれも頷けます。

ノートで故障しやすい部位とその修理費用の目安など


e-POWER搭載車はまだ故障の情報などがほとんど得られませんが、それ以外の初代・2代目でよく見られる故障についてご紹介します。

■ブレーキマスターシリンダーの経年劣化

マスターシリンダーとはペダルを踏んだ時の力を液圧に変換して、ホイールシリンダーなどにブレーキオイルを送るための装置です。

これが経年劣化によってひび割れを起こすことがあります。

するとひび割れ部分からブレーキオイルが漏れ、マスターバックに入り込んでしまい、制動距離が長くなる、あるいは最悪の場合ブレーキが効かなくなる可能性も潜んでいます。

*マスターバックとは?
エンジンの吸気負圧を利用してブレーキペダルを踏んだ時の力を増幅させる装置のことです。

マスターシリンダーのみの交換で済めば作業工賃も含めて5万円程度で済むと思いますが、マスターバックに入り込んだオイルによって錆びが発生してしまうこともあり、そうなると10万円以上の修理費用が発生してしまいます。

■CVTの故障

CVTとはミッションの一種ですが、加速した時に不規則に「ウィーン」「ウォンウォン」など低い唸り音のようなものが聞こえるようになったり、加速自体がもたつくようになってしまうというものです。

特に初代において多いと言われています。

CVTはベルトで動力を伝えるメカニズムになっているのですが、そのCVT内部にある駆動に関わるベルトが、経年劣化によって異音を発するようになったり音が漏れて来るということがあります。

また、CVTのベルトが微妙にたわみなどを起こしてしまうとエンジンからのパワーがうまく伝わらないことで滑りが発生して、加速自体がもたつくという症状が現れます。

修理にはCVTの乗せ替えが必要なこともあり、その場合は作業工賃込みで30万円以上、リビルト品でも20万円以上は覚悟しなければなりません。

■ラジエーターホースの破損

ラジエーターホースとは冷却水を運ぶためのホースですが、そのホースとラジエーターとの取り付け部分が摩擦を起こしやすく、やがて薄くなって切れてしまうというものです。

たとえまだ漏れていなくても現時点でかなり擦れている可能性がありますし、完全には切れなくとも裂け目が入るだけで冷却水が漏れ始めますので、特に初代に乗っている人は注意が必要です。

ラジエーターホースの交換となると、冷却水の交換、エンジンルームの清掃、エア抜きなども伴いますので修理費用としては2万円~3万円程度かかってしまいます。

ただ、気づかずに冷却水が空になり、オーバーヒートを起こしたりエンジンをオーバーホールしなければならない状況になってしまうよりは安く済みますので、今一度チェックしておくことをお勧めします。

■スロットルチャンバーの汚れ

スロットルチャンバーとは吸気を絞る装置です。アイドリング時の空気の通路などが組み込まれているのですが、ノートではここに汚れが溜まりやすいと言われています。

それによって信号待ちで停止した瞬間エンジンも同時に止まってしまうというものです。

アイドリングストップかな?と勘違いしてブレーキを離してもエンジンがかからず、再始動することになってしまいます。

再始動後は走ることはできますがアイドリングが安定しなかったり、しばしばエンストしたりなど、エンジンの状態が不安定になってしまうようです。

解消するにはスロットルチャンバーの清掃が必要になるのですが、再発防止策の一環としてECUのデータを書き換えてアイドリングの調整も行った方が良いでしょう。

修理費用の目安としては1万円~1万5000円程度で済みそうです。

ノートではこのような故障が多いと言われています。

そのほかに報告されている故障

際立って多い訳ではありませんが、よく見られる故障には次のようなものがあります。

・リヤドアがロックできなくなる
・オーバードライブに入らなくなる
・リヤブレーキから異音が聞こえる
・ウィンドウの動作が遅くなる
・アイドリングストップが作動しない

などというものです。故障というよりも単純にバッテリーやワッシャーの緩みなどの可能性があるものもありますが、とはいえそのまま走り続けて大きな故障や事故を招いてしまっては危険です。

症状が軽いうちに修理をした方が安く上がる可能性もありますので、もし少しでも違和感を覚えたらディーラーに相談するか持ち込むようにしましょう。

ノートe-POWERはぜひ乗ってみたい1台!


今回は初代、2代目によくある故障や修理費用の目安と、e-POWER搭載車の魅力をご紹介してきました(注:e-POWER搭載車も2代目です)。

・何年乗っても全く故障がない人
・購入して数千キロで故障が出た人
・細かい故障が頻繁に発生する人

など、車には個体差がありますのでどうしても「当たり外れ」が出てきてしまいます。

購入前に分かれば良いのですがそうもいきませんので、故障が多い個体に当たってしまった人は買い替えか、修理をして乗り続けるか、迷ってしまうことも多いことと思います。

買い換えるかどうかの決め手は人により異なりますが、愛着などもあってなかなか踏み切れない人も少なくないようです。

・走行距離
・年式
・修理費用

この3点について、例えば

・10万kmを超えたら
・10年を超えたら
・15万円を超えたら

など、自分なりの基準を明確にしておくと気持ちも切り替えやすくなるのではないでしょうか。

そしてもし買い換えを検討する時には、今回魅力をご紹介したノートe-POWER搭載車にもぜひ、試乗してみてください。