セレナの不具合やリコール情報をご紹介!進化し続けるセレナに期待!

日産を代表する人気ミニバン・セレナに関する不具合や、国交省に届け出されたセレナの不具合・リコール情報などについてご紹介します。安全にお乗りいただくためにもぜひ、お役立てください。

日産セレナについて

セレナの初代C23型は1991年に発売され、これまで4度のフルモデルチェンジを繰り返して現在は2016年に発売された5代目C27型が発売されています。

現在販売されているミニバンの中でも特に古い26年もの歴史を持ち、ルーツに至っては1969年に登場したダットサン・サニーキャブ/日産サニーキャブにまで遡ると言われています。

小ぶりなボンネットを採用したり、初代の時点ですでに世界初となるスライドドアパワーウィンドウを取り入れたりするなど、発売当初から注目を集めました。

特に2代目以降は両側スライドドアを取り入れたことによってファミリー層からの人気が急上昇し、今でもセレナは同クラスのミニバン界のトップに君臨していると言っても過言ではありません。

4代目からはスマートシンプルハイブリッドが導入され、JC08モードにおける燃費を15.2km/Lまで向上させることに成功しました。

*スマートシンプルハイブリッドとは?

すでに搭載されているECOモーターの性能を一部向上させて「補助原動機化」し、エンジンルームに新たにサブバッテリーを搭載することで実現させたハイブリッドのモデルです。

トヨタ・プリウスなどのフルハイブリッド車と比べると燃費性能はやや劣りますが、それでも十分と言える燃費性能と、コスパに優れた価格面でのバランスの良さ(車両本体価格約245万円~)などによって人気を得ています。

セレナの不具合・リコール情報


日産が発表したセレナの不具合・リコール情報について最新のものをご紹介します。

■リコール開始日

2017年1月27日

■内容

ABSアクチュエータ内ポンプにおいて一部調節が不適切だったことによりポンプ内部のシールが破損したものがあり、最悪の場合ABSが作動しないおそれがある。

■改善方法

ABSアクチュエータの製造番号を確認、対象の場合は交換する。

■対象車両

型式:DAA-GFC27
車台番号:GFC27-014000~GFC27-022822
製造期間:2016年10月1日~2016年11月9日
対象車の台数:7,789台

型式:DAA-GFNC27
車台番号:GFNC27-002094~GFNC27-003899
製造期間:2016年10月1日~2016年11月7日
対象車の台数:1,321台

型式:DAA-GC27
車台番号:GC27-005292~GC27-007787
製造期間:2016年10月1日~2016年11月10日
対象車の台数:2,414台

型式:DAA-GNC27
車台番号:GNC27-001035~GNC27-001856
製造期間:2016年10月1日~2016年11月10日
対象車の台数:815台

型式:DBA-C27
車台番号:C27-000754~C27-001218
製造期間:2016年10月1日~2016年11月7日
対象車の台数:463台

実は上記の中には、これよりも以前に一度不具合によってリコールが発表されたセレナがあります。

■リコール開始日

2016年9月7日

■内容

アイドリングストップ機能がついている車のスターター機能付き発電機において電気回路の耐性不足が発覚し、再始動する際に部品が損傷する可能性がある。アイドリングストップから再始動できなくなり、最悪の場合発電機が焼損するおそれ。

■改善方法

発電機を対策品と交換する。

■対象車

型式:DAA-GFC27
車台番号:GFC27-000102~GFC27-006052
製造期間:2016年7月19日~2016年8月27日
対象車の台数:5,257台

型式:DAA-GFNC27
車台番号:GFNC27-000101~GFNC27-001181
製造期間:2016年7月20日~2016年8月27日
対象車の台数:842台

型式:DAA-GC27
車台番号:GC27-000102~GC27-003406
製造期間:2016年7月19日~2016年8月27日
対象車の台数:2,982台

型式:DAA-GNC27
車台番号:GNC27-000103~GNC27-000612
製造期間:2016年7月21日~2016年8月27日
対象車の台数:400台

セレナのアイドリングストップ機能の不具合に関しては、2016年8月24日の発売直後に発覚したため日産が出荷を停止したのですが、残念ながら部品焼損が1件発生してしまいリコールとなったようです。

日産の対応自体は迅速であったと評価されている部分もありますが、せっかく新型を新車購入したのに、運悪く立て続けのセレナの不具合によってリコール対象となってしまったオーナーからは、さすがに不満の声も多く聞かれました。

そのほか、セレナの不具合・リコールに関連する情報や対策などは、下記のページから確認することができます。

・リコール関連情報
http://www.nissan.co.jp/RECALL/

・リコール/改善対策一覧
http://www.nissan.co.jp/RECALL/RECALLLIST/
*情報の詳細を確認する際はポップアップウィンドウが表示されます。

セレナのその他の不具合など


リコールにはなっていないセレナの不具合や保証期間延長となった事象についてご紹介します。

《加速不良となるセレナの不具合》

■発表時期

2017年1月13日

■内容

エンジンを制御するコンピュータにおいて、駆動トルク診断の判定値が不適切なため、診断用演算値と発生トルクの差が大きくなった場合に保護制御が作動してしまう可能性がある。

結果としてエンジン警告灯を点灯するとともに、スロットル開度制限によって加速不良となるおそれ。

■対策

当該エンジン制御コンピュータを対策プログラムに無料で書き換える。

《エンジンから異音や不快な振動が発生するセレナの不具合》

■発表時期

2013年1月24日

■内容

急加速のような運転を繰り返し行った場合、エンジンマウントのゴム部分が損傷し、不快なエンジン振動または異音が発生するおそれ。

■対策

保証期間を従来の【新車登録から5年間。ただしその期間内でも走行距離10万kmまで】から【新車登録から9年間。期間内であれば、走行距離は無制限】に延長する。

■修理内容

上記の現象が発生し、日産が保証期間延長に該当すると判断した場合はエンジンマウントインシュレータを無料で交換する。

そのほかのセレナの不具合に関するお知らせは下記のページから確認することができます。

・保証期間延長などのお知らせ
http://www.nissan.co.jp/RECALL/OTHERLIST/
*情報の詳細を確認する際はポップアップウィンドウが表示されます。

自分のセレナが不具合の対象車かどうかを知るには?

日産のセレナに関する不具合・リコール情報のページを開くと、対象となっている車両の車台番号範囲が掲載されているのですが、中にはその範囲内であっても対象とならないケースもあります。

もし自分のセレナが不具合の対象車かどうか分からないという場合は、下記より簡単に検索することができます。

■リコール等対象車両の検索
http://www.nissan.co.jp/RECALL/search.html

検索をする場合は、自動車検査証に記載されている「車台番号」が必要になりますので、あらかじめご用意ください。

セレナの性能はどんどん進化している!


セレナの評判や不具合に関してまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。そんなセレナは、今もどんどん進化を続けています。

例えば現行の5代目C27型セレナでは、プロパイロットという機能を導入しています。

*プロパイロットとは?

・走行中に前を走る車を検出すると、運転手が設定した時速(約30~100km)を上限として、スピードに合わせた車間距離を保つように制御する。

あるいは、

・車線の中央付近を走行するようにステアリングを制御し、運転者のハンドリングをサポートする。

などの機能を兼ね備えたシステムです。

そのほかにもアラウンドビューモニター、エマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報など、特に安全面で様々な工夫が盛り込まれています。

セレナの不具合情報などは今後もチェックしつつ、これからどのように進化していくのかが楽しみですね。