ステップワゴンの予防安全装置がすごい!
2015年発売のステップワゴンの現行モデルでは「Honda SENSING」と呼ばれる運転支援システムを多数導入し、安全性能を大幅に向上させており、自動車アセスメントの予防安全性能評価では最高ランクの「ASV+」を満点で獲得しています。
■衝突軽減ブレーキ(CMBS)
先行車の急ブレーキや歩行者の飛び出しなどによって衝突の危険がある場合、音と表示で警告を行い、接近した場合は軽いブレーキングでサポートします。
衝突の恐れが高まった場合は強いブレーキングとシートベルトの引き込みで衝突回避・被害軽減を行います。
■誤発進抑制機能
停車している時あるいは10km/h以下の低速で走行している時に前方の障害物を検知して、万が一誤ってアクセルペダルを踏み込んでしまった場合の急加速を抑制します。
■歩行者事故低減ステアリング
路側帯などを歩いている歩行者と衝突する可能性がある場合に、音と表示で警告し、車道方向へのステアリングを支援することで衝突回避を促します。
■路外逸脱抑制機能
カメラで車線を検知し、車線からはみ出しそうになるのを防いで車線内に戻すことを支援します。
それでも車線内に戻れない場合(さらに大きくはみ出しそうな時)は、引き続きステアリングの支援とともに自動ブレーキが作動して減速します。
■アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)
ドライバーが設定した速度で定速走行を行い、先行車との車間距離を検知して減速・加速を行うことで適切な車間距離を保ちます。
もし車が割り込んできたら、その車を新たに先行車と認知し、再度適切な距離を保つように加減速します。
そのほか、標識の見落としを防ぐための「標識認識機能」、先行車が発進したことを知らせる「先行車発進お知らせ機能」、車線の中央付近を走れるように支援する「車線維持支援システム(LKAS)」などが搭載されています。
ステップワゴンにはこのような「Honda SENSING」と呼ばれる先進的な機能が搭載されていて、大きな魅力の一つとなっています。
*安全装置は必ずしも適切なタイミングで適切に作動するとは限りませんので、これまで通り安全運転には十分に注意してください。
それでは次に、ステップワゴンの不具合・リコールに関する情報も見ていきましょう。
ステップワゴンの不具合・リコール情報
まずはホンダが国土交通省に届け出ているステップワゴンの不具合・リコール情報をご紹介します。
《エアバッグ装置に関するステップワゴンの不具合・リコール》
・届け出日
2015年7月9日
・不具合の内容
特定タイプの運転者席側SRSエアバッグのインフレーター(膨張装置)において、ガス発生剤の密度にばらつきが大きいものが確認された。それによってエアバッグ展開時に正常に展開しないおそれがある。
・改善の内容
予防的措置として、運転者席側SRS用エアバッグインフレーターを年式の古いものから新品と順次交換、回収して原因調査を実施する。
・対象車両
ステップワゴン
型式:DBA-RG1
車台番号:RG1-1132423~RG1~1135357、RG1-1200005~RG1~1229958、RG1-1300022~RG1~1362330、RG1-5100086~RG1-5100098、RG1-5200001~RG1-5200105、RG1-5300002~RG1-5300170
ステップワゴン
型式:DBA-RG2
車台番号:RG2-1106275~RG2-1107535、RG2-1200001~RG2-1205077、RG2-1300004~RG2-1308711、RG2-5100036~RG2-5100040、RG2-5200001~RG2-5200037、RG2-5300001~RG2-5300037
ステップワゴンスパーダ
型式:DBA-RG3
車台番号:RG3-1102066~RG3-1102243、RG3-1200001~RG3-1201708、RG3-1300010~RG3-1303577
ステップワゴンスパーダ
型式:DBA-RG4
車台番号:RG4-1100642~RG4-1100702、RG4-1200001~RG4-1200419、RG4-1300005~RG4-1300751
《冷却装置に関するステップワゴンの不具合・リコール》
・届け出日
2013年10月17日
・不具合の内容
ウォーターポンププーリーを締結するフランジの端部とプーリー内側曲げ部との距離が短いため、プーリー締結後にフランジがプーリー内側曲げ部に乗り上げ隙間が生じるものがある。
補機ベルト荷重が繰返し加わるとプーリー内側曲げ部が摩耗して締結ボルトが緩み、ボルトが折損して補機ベルトが外れると発電不良及び冷却不良が発生、警告灯が点灯するとともにエンジンが停止して再始動できなくなるおそれがある。
・改善の内容
ウォーターポンププーリーを現行量産品と交換する。
・対象車両
ステップワゴン
型式:DBA-RK1
車台番号:RK1-1104673~RK1-1109462、RK1-5100011~RK1-5100022、RK1-1005488、RK1-1025426
ステップワゴン
型式:DBA-RK3
車台番号:RK3-1100012~RK3-1100023
ステップワゴンスパーダ
型式:DBA-RK5
車台番号:RK5-1107150~RK5-1114996、RK5-5100010~RK5-5100022、RK5-1015118、RK5-1016239
ステップワゴンスパーダ
型式:DBA-RK7
車台番号:RK7-1100020~RK7-1100037
■その他のステップワゴンの不具合・リコール情報はこちら
ステップワゴンの不具合・リコールが報告されているケースでは、それを修理・交換しなければ車検に通らないばかりか、安全運転に支障をきたす可能性がありますので、もしまだの場合は速やかにディーラーに持ち込むようにしましょう。
ステップワゴンの不具合・サービスキャンペーンおよび保証期間延長の情報
続いて、リコールにはならなかったものの、ステップワゴンで不具合が確認され、ホンダが希望者には修理・交換等を行うとしているサービスキャンペーンと保証期間が延長になったものをご紹介します。
《コンバーターステーと触媒コンバーターのサービスキャンペーン》
・不具合の内容
触媒コンバーターとコンバーターステー締結座面の隙間が大きい状態で締付けると、エンジン振動によりコンバーターステー及びコンバーターサブステーに過大な負荷がかかることで、当該ステーに亀裂が生じるものがある。
そのまま使用を続けると破断して異音が発生し、最悪の場合、触媒コンバーターフランジに亀裂が生じて排気音が僅かに大きくなるおそれがある。
・改善の内容
コンバーターステー一式(コンバーターブラケット、コンバーターステー、サブステー)を対策品と交換するとともに触媒コンバーターを点検し、亀裂があるものは新品と交換する。
《スマートキーシステムの保証期間延長》
・不具合の内容
Hondaスマートキーシステムを装着した車両において、スマートキーの基盤回路が腐食することで断線し、パワースライドドアボタン操作でスライドドアの開閉ができなくなることがある。
・改善の内容と保証期間
Honda販売店で点検の結果、該当する場合は、Hondaスマートキーを改善品に無償で交換する。
また当該Hondaスマートキーについての保証を以下の様に延長する。
【基本の保証期間】
新車を登録した日から3年間(ただし期間内でも走行距離が6万kmまで)
【変更後の保証期間】
新車を登録した日から7年以内
■その他のステップワゴンの不具合・サービスキャンペーン情報はこちら
サービスキャンペーン一覧
■その他の保証期間延長情報はこちら
保証期間延長等のその他の情報一覧
ステップワゴンの不具合に伴うサービスキャンペーンなどは、修理や交換を必ずしも行うべきものというわけではありませんが、安全のためにも該当する場合はぜひ、ディーラーに持ち込むことをお勧めします。
自分の車が対象車かどうかを確認しよう!
もしステップワゴンに乗っていたら、以下からご自分のステップワゴンが不具合の対象車となっていないかを確認してみましょう。
リコール・改善対策・サービスキャンペーン対象車両検索
*検索には車検証に記載されている車台番号が必要です。
ステップワゴンに安全に乗り続けるためにも!
今回はステップワゴンの安全性能やリコール、不具合情報などをご紹介してきました。
たくさんの先進的な安全性能が搭載されたステップワゴンは魅力的ですが、より安全に、そして長く乗り続けるためにも、ステップワゴンの不具合・リコールに関する情報にはアンテナを張って、該当する場合は速やかに対処するようにしましょう。