ホンダフィットの魅力と不具合・リコール情報について

人気のコンパクトカー、ホンダ・フィット。現行モデルの発売からすでに4年近くになりますが、まだまだ人気は衰えていません。どんな魅力が盛り込まれているのか?不具合やリコール情報とともにご紹介して行きます。

フィットは魅力が盛りだくさん!


2013年にフルモデルチェンジを経て販売開始された3代目フィット(フィット3)の魅力を3つご紹介します。

(1)低燃費!なのにパワフル!

フィット3は1300cc、1500cc、RS、ハイブリッドと大きく4タイプに分けられます。グレードや駆動方式によって多少異なりますが、いずれにおいても高い低燃費性能を兼ね備えています。

■1300cc→最大24.6km/L
■1500cc→最大21.8km/L
■RS→21.4km/L
■ハイブリッド→36.4km/L

特に目立つのがハイブリッドの燃費の良さです。プリウスにはわずかに及びませんが、それでもコンパクトカー部門、ハイブリッドカー部門においてはトップクラスの低燃費性能を誇ります。

ハイブリッドは1500ccのエンジン+モーターの力で走行することができるうえ、スポーツモードに切り替えることでエンジンの力をさらに引き出すことができますので、コンパクトカーにも関わらずパワフルな走りを実感できます。

(2)ラゲッジルームが広い!

ラゲッジルームとはいわゆるトランク(フィットはハッチバッグ)のことですが、コンパクトカーの中でも最大級の広さを誇ります。

後部座席の幅が6:4になっていますので6の方を前方に倒せば大きめの家電や家具なども十分に積みこめるスペースを創り出せます。

(3)車内空間も広い!

フィットはラゲッジルームのみならず、車内空間自体がそもそも広いという特徴があります。

特に後部座席の快適性が高いと評判で、広い足元や天井は成人男性が乗っても十分くつろげる空間となっています。

フィットにはこのような魅力が詰まっています。

ほかにも、グレードによってはUVカットウィンドウ、プラズマクラスター付きのエアコンなど女性にとって嬉しい仕様となっています。

フィットのリコール情報


ホンダが届け出たフィットに関するリコール情報をいくつかご紹介します。

《エアバッグに関するリコール》

■不具合の部位

エアバッグ装置(インフレーター)

■不具合の内容

助手席側エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、環境温度や湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあり、エアバッグ展開時にインフレ-ター内圧が異常上昇して、インフレーター容器が破損するおそれがある。

■改善措置の内容

助手席側エアバッグのインフレーターを対策品と交換。部品が供給できない場合は暫定措置として助手席側エアバッグの機能を停止するとともに、助手席サンバイザー部に当該エアバッグが作動しない旨の警告を表示する。

《パワステ制御コンピューターに関するリコール》

■不具合の部位

かじ取り装置(電動パワーステアリング制御コンピューター)

■不具合の内容

電動パワーステアリング(EPS)制御コンピューターのEPSアシスト停止電圧設定が不適切なため、バッテリーが劣化していると大きなハンドル操作時にバッテリー電圧がEPSアシスト停止電圧以下になることがある。

そのため、EPS警告灯が点灯するとともにパワーステアリングのアシスト機能が停止し、急にハンドルの操作力が増大するおそれがある。

■改善措置の内容

電動パワーステアリング制御コンピューター及びエンジン制御コンピューターを対策プログラムに書き換える。

《電気装置に関するリコール》

■不具合の部位

電気装置(昇降圧充放電コンバーター)

■不具合の内容

キャパシター電源を使用しているアイドリングストップシステムにおいて、キャパシターの充放電電圧を制御する昇降圧充放電コンバーター内部素子の過電流保護が不十分なため、アイドリングストップからの再始動時等に生じた過電流が当該コンバーターへ流れ、内部素子が損傷することがある。

そのため、そのままの状態で使用を続けると素子が発熱し、素子周辺の樹脂材が炭化し電流が流れ続け、発煙・発熱し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

■改善措置の内容

昇降圧充放電コンバーターを対策品と交換する。

その他のリコール情報についてはこちらをご覧ください。
リコール・改善対策一覧

フィットのサービスキャンペーンや保証期間延長の情報

リコールとはならなかったものの、ホンダでも把握している不具合が発生した場合に、サービスキャンペーンや保証期間延長の対応をしてくれるものをご紹介します。

《サービスキャンペーン》

■不具合の内容

エンジン制御コンピューターの可変バルブ制御プログラムが不適切なため、冬季長時間駐車後の始動時に過濃な混合気がシリンダーへ吸入されることがあり、点火プラグが濡れてエンジン始動不良となるおそれがある。

■改善措置の内容

エンジン制御コンピューターを対策プログラムに書き換える。

《保証期間延長》

■不具合の内容

中低速走行から停止直前までブレーキを踏まずに減速するような運転等、オイル劣化に不利な運転条件下での使用頻度が多い場合、オイル劣化により発生したデポジットがオイルリング周辺に滞留し、オイル戻し穴が詰まることでオイルリングのシール不良となり、オイル消費量が増えることがある。

*デポジット?
エンジン燃焼室内での、燃料やエンジンオイルなどの燃焼により生成される酸化物や炭化物

■保証期間と改善措置の内容

当該ピストン、ピストンリングについての保証を9年に延長する。

【基本の保証期間】
新車を登録した日から5年間(期間内でも走行距離が10万kmまで)
    ↓
【 変更後の保証期間 】
新車を登録した日から9年以内

点検の結果、上記に該当する場合は専用のピストンリングクリーナーでエンジン内部を洗浄する。また、洗浄後に再度事象が発生し、再点検の結果上記に該当する場合は、ピストン及びピストンリングを対策品と交換する。

その他のサービスキャンペーンや保証期間延長等の情報はこちらをご覧ください。
サービスキャンペーン一覧

保証期間延長等のその他の情報一覧

自分の車が対象車両かどうかを確認するには?

リコールなどの重大な情報はダイレクトメール等で通知されますが、もし届いていなかったり失念してしまっても、ホンダのサイト上で確認をすることができます。

<a href=”http://recallsearch4.honda.co.jp/sqs/r001/R00101.do?fn=link.disp” target=”_blank”>リコール・改善対策・サービスキャンペーン対象車両検索

*検索には車検証などに記載されている車台番号が必要になります。

それでもフィット人気は衰えない!


3代目については2013年9月の発売から1年ほどで5回のリコールを発表するなど、他のメーカーや車種と比べて不具合やリコールが若干多いかな?という印象を受けます。

しかし、やはり冒頭でご紹介したような燃費の良さ、パワフルさ、そしてホンダ自慢の運転のしやすさなども相まってまだまだコンパクトカー部門では高い人気を維持しています。

コンパクトカーをお探しの方はぜひフィットを検討してみてはいかがでしょうか?