ガリバーのクレームガード保証って何?未加入だとトラブルに巻き込まれる!?

ガリバーで無料査定をお願いした時に「クレームガード保証」というものを提案されることがあります。
このクレームガード保証とは具体的にどのような保証なのでしょうか?加入しないことで何らかのトラブルに巻き込まれてしまう可能性はあるのでしょうか?

今回はこのクレームガード保証について詳しく解説します。

クレームガード保証とは!?なぜそのような保証があるの?


まずはクレームガード保証とはどういうものなのか、なぜそのような保証制度があるのか。

《クレームガード保証とは?》

そもそもこのクレームガード保証はガリバー独自の保証となります。

車を買い取った後に、その車に何らかの欠陥や不具合が見つかってガリバーが修理代などを負担した場合、買取から3ヶ月以内であればガリバーは被った損害金を売主に請求することになります。

ですが、このクレームガード保証に加入していれば、ガリバーから売主にその損害金を請求することはありません。

というものです。

ガリバーでは基本的に買い取ってから2週間は中古車として店舗で販売しますが、そこで売れなかった場合は中古車オークションに流すことになります。
その際に、査定士が再度査定を行うのですが、そこで欠陥や不具合が発見されることもあるようです。

《このような制度がある理由は?》

車を買い取りする場合、査定士が車のチェックをする時間は10分から長くても30分程度で、チェック項目などもある程度決められていますので、その時間内で全ての欠陥や不具合を見抜けないことがあります。

特に、走らなければ分からない欠陥や不具合や、もともと中古車で「事故歴・修復歴なし」と言われて購入したが実は修復歴があった、など全てのケースを調べることはとても困難です。

欠陥や不具合が後から発覚してしまうと、売主の責任となってしまうケースがあるのですが、その中でも特に修理代などが高額になってしまった場合、とても負担できないという方もいるかも知れません。

そのような状況になってしまった時に売主を守ってくれるのが、この「クレームガード保証」という訳です。

クレームガード保証はどこまでカバーしてくれるの?

ガリバーのクレームガード保証はどこまでカバーしてくれるのでしょうか。具体例として3つのケースをご紹介します。

■ケース1:売却後にオークションに流した段階で欠陥や不具合が発覚した場合

ガリバーがオークションに流した場合、再度別のプロの査定士がその車の査定を行います。ここで欠陥や不具合が発覚した場合に適用されます。

■ケース2:メンテナンス工場などでの整備中に欠陥や不具合が発覚した場合

ガリバーが買い取り後、ガリバーの自社工場あるいは提携するメンテナンス工場などで整備を行っている段階で、欠陥や不具合が発覚した場合も適用されます。

■ケース3:売却直後に欠陥や不具合が発覚した場合

中古車として販売した直後(名義変更を済ませる前など)に欠陥や不具合が発覚した場合も適用されます。

なお、ガリバーが買い取ってから3ヶ月を過ぎていたり、すでに中古車屋あるいは個人に販売して名義変更も済んでいるという場合は、そもそも責任を負う必要はなくなります。

そもそも売主に責任なんてあるの?


「もう査定して買い取ったんだから売主には責任がないのでは?」「査定士が見逃したんだからガリバーの落ち度では?」と考える方も多く、ネット上でもそのような情報を見かけます。

確かに査定のプロがチェックを行ったものですし、一般社団法人自動車公正取引協議会も「売主が欠陥や不具合を知らなかった場合は買取店側に責任がある」と言っています。

では、買い手側に責任がある場合は、どのような場合か。

これは、「欠陥や不具合を知りながら、故意に隠して売却した場合」についてついてのみ、賠償金を支払う責任が生じる可能性があるということになるようです。

■一般社団法人自動車公正取引協議会

一般社団法人自動車公正取引協議会(Automobile Fair Trade Council:自動車公取協)は、その大切なパートナーであるクルマとバイク選びの際に必要な価格や品質等の適正な情報の提供と、不当な表示等を禁止することを通じ、消費者に信頼されるクルマ販売を推進しています。
(引用元:一般社団法人自動車公正取引協議会)

クレームガード保証には加入すべき?未加入でもOK?


これらを踏まえて、今度はクレームガード保証加入の是非について少し考えてみましょう。

先ほど「売主が欠陥や不具合を故意に隠して売却した場合」についてのみ、賠償金を支払う責任が生じる可能性があるとお伝えしました。

そこから考えると「仮に欠陥や不具合があっても、正直に申告して査定してもらえば加入しなくても良いのではないか」という結論になるかと思います。

しかし、もし売却後に欠陥や不具合が見つかった場合、売主が知らなかったとしてもガリバーとは交渉をしなければならない可能性が非常に大きくなります。

最悪のケースとして裁判までもつれ込むことも想定すると、たとえ売主に責任はないと判決が出たとしても、そこまでに費やす時間や労力はとても大きなものとなってしまいます。

特に中古車などでは、前オーナーがどのような乗り方をしていたか分かりませんので、どこかにガタがきているかも知れません。あるいは事故歴・修復歴を隠して販売していたかも知れません。

もちろん「新車を購入して事故歴も修復歴もない!」という場合は加入の必要はありませんが、もし中古車を購入していたら加入を検討することをお勧めします。特にガリバーの査定額が他の買取業者よりも高額だった場合などは、加入を検討したいところです。

クレームガード保証の加入費用はどれくらい?

ホームページなどにはクレームガード保証の加入費用については掲載されていませんので、気になる方は一度ガリバーに直接問い合わせてみるか、査定する機会があれば直接聞いてみてください。

調査できた範囲で分かっているのは、買取価格や国産車、輸入車などかによって異なるようです。輸入車の方が故障や後から欠陥が見つかるケースが多いため、国産車よりも高めの設定になっているようです。

安くて4,900円から、高い場合には30,000円近く掛かる車もあるようです。
なお、保証の限度額はいずれも1,000,000円までになっているようです。

最後に

あくまでも個人的な見解ですが、ガリバーのクレームガード保証は、新車で購入して事故歴や修復歴、おかしいところがないと、自身がある場合には特に加入の必要はないと思います。

しかし、中古車を購入した場合など少しでも不安があり、かつ加入費用を差し引いてもガリバーの買取金額が最も高いという場合は、後からトラブルになってしまうリスクをなくすためには、加入を検討してみてもいいかと思います。

いずれにせよ、安心して売買を行えることが重要ですので、よく検討して買い取り業者を選定してください。