ハイブリッドが追加されたヴィッツ!故障しやすいポイントや修理費用の目安など

2017年1月、ついにハイブリッドモデルが追加されたトヨタ・ヴィッツ。コンパクトカーとして広い世代に親しまれているヴィッツの魅力、故障しやすいポイントや修理費用の目安などをご紹介します。

ヴィッツはトヨタを代表するコンパクトカー!

ヴィッツは1999年に登場したコンパクトカーです。デザイン性の高さ、衝突安全性能や環境性能の導入などによって発売当初から爆発的なセールスを記録し、今日のコンパクトカーブームの火付け役的な存在となりました。

現行モデルは2010年(XP130型)と2013年(XP150型)に発売された3代目で、2017年1月12日に行われた2度目のマイナーチェンジでハイブリッド車が追加設定され、一時低迷しかけた人気も一気に盛り返しています。

丸みを帯びたコンパクトでポップな外観、エンジンと性能のバランスの良さ、取り回し抜群のボディ、3代目で導入された緊急自動ブレーキなど様々な魅力があり、年代や性別を問わず幅広い人たちに大人気の車種です。

ヴィッツにありがちな故障や修理費用はどれくらい!?

■タイミングチェーンの故障(破断)

エンジンの回転を、吸排気に関わる部位に伝える役割を果たすのがタイミングチェーンです(これのゴムバージョンがタイミングベルト)。

エンジンにおいて重要な役割を担っているパーツになりますので滅多なことでは破断することなどないのですが、ヴィッツにおいてはエンジンオイルをきちんと交換せずにいると汚れなどがチェーンに付着し、破断の原因となります。

エンジンのオーバーホールや乗せ替えなどが必要になりますので、修理費用は少なくても20万円、平均すると30万円、場合によってはそれ以上かかることもあります。

定期的にオイル交換をしていても起こりうる現象ですので、年式が古い、あるいは走行距離が多いヴィッツに乗っている場合は注意が必要です。

■窓落ち

窓落ちとは、しっかりと閉めたはずのサイドウィンドウが徐々にずり下がってきてしまうことを言います。特に初代・2代目ヴィッツではこのトラブルが多いようです。

解消するにはパワーウィンドウを稼動させるレギュレーター(電圧の制御などを行う部品)ごと交換することになるのですが、これはそもそも構造上の欠陥ですので保証期間内であれば無償で修理してもらうことができます。

もし保証期間が過ぎてしまった場合は作業工賃と部品代で1万5000円~2万円程度見ておきましょう。

なお、リビルト品もありますが、パワーウィンドウの上下は頻繁に行うものですので、どうせなら新品に交換することをお勧めします。

■ウォーターポンプ内のベアリングの故障

ベアリングとは軸を支える装置のことですが、ウォーターポンプ内に取り付けられているベアリングが経年劣化などによって壊れてしまい、冷却水が漏れてしまうというものです。

特に冷却水の交換をほとんど行って来なかった年式が古めのヴィッツに多いと言われています。

修理はベアリングの交換のみで済む場合もありますが、多くはウォーターポンプごと交換および冷却水の交換となります。

費用の目安としては2万5000円~3万円程度を見ておくと良いでしょう。定期的に冷却水の交換をしておくことで未然に防げる可能性が高くなりますので、心当たりがある人はぜひメンテナンスを心がけましょう。

■スラッジが溜まりやすいエンジン

初代ヴィッツに搭載されている1SZ-FE型エンジンは、その構造上スラッジが溜まりやすいと言われています。

*スラッジ…劣化して溜まった油分、サビなどの沈殿物

このスラッジが、エンジンルーム内の吸入空気量を調整するスロットルボディという部品の内部に溜まってしまうことでアイドリングが不安定になったり、エンジンの回転数が安定しなくなる、エンストするなどの症状が現れます。

構造上の問題ですので完全に解消することはできませんが、ディーラーや整備工場などでスロットルボディのクリーニングをしてもらうことである程度解消できます。

クリーニングであれば、費用は1万円以下で済むでしょう。

ヴィッツにはこのような故障が多くなっています。

ヴィッツのその他の故障


各種メーター、各種警告ランプなどが作動せず突然真っ暗になってしまうという故障も報告されています。原因はメーターアッセンブリー(メーターユニット)の設計に問題があるようです。保証期間内であれば無償で修理してもらえます。

また、これは故障ではありませんが故障と誤解しがちですので、念のためご紹介します。

それは

アイドリングストップを搭載している車種に多いのですが、プラグが湿っている状態になりエンジンがかからなく(かかりにくく)なってしまう、いわゆる「プラグかぶり」です。

駐車時に手動でエンジンを切るのではなくアイドリングストップした状態で一晩放置してしまうと、プラグにガソリンが付いたままとなってしまい、ECUがエンジン保護機能を働かせて点火を止めてしまうというものです。

駐車の際には手動でエンジンを切る習慣を身につけておきましょう。

それ以外にも

・ウィンカーが壊れる(球切れなどではない)
・MT車においてクラッチ付近から「カン」「ガコッ」などの異音がする
・右前輪から「カラカラ」という異音がする

なども報告されています。

故障かどうかの判断が難しい症状もありますが、軽度のうちに修理をしておけば重大な事故や故障に繋がるのを未然に防いだり、修理費用が安くて済むケースもあります。

少しでも異常を感じたら、できるだけ早くディーラーや整備工場に持ち込むことをお勧めします。

修理費用が高額になってしまう故障なら買い替えがお勧め!


ヴィッツは、現行モデルの新車でもメーカー小売希望価格1,181,520円からと、かなりお手頃なコンパクトカーと言えます。

新車で購入したての場合などは除きますが、10万kmを超えている、10年以上乗っているなどという場合は、修理するより買い替えた方がお得のケースも少なくありませんので覚えておきましょう。

少しでも高く買い取ってもらうために賢く売却する必要があるのですが、最終的には

・複数の買取業者に査定してもらい、いちばん高い査定額を付けてくれた業者

に売却できれば万々歳です。

ただ、自分の足で買取業者を回るには時間も労力も消費してしまいますので、その場合はカーセンサーなどの一括査定を利用すると良いでしょう。

・メーカー
・車名
・車のタイプ(セダン・ハッチバッグ・ワンボックス等)
・事故歴の有無
・郵便番号

たったこれだけの入力で、住所に近い順に最大10件まで買取業者を表示してくれます。

もちろん住所を変更すれば他の地域の買取業者も選ぶことができますので、より納得のいく査定額を提示してくれる買取業者に出会える可能性も高くなります。

買い換えるか?
修理するか?

迷った時は、現在の価値を知るだけでも有意義だと思いますので、ぜひ一括査定を上手に活用してみてはいかがでしょうか?