マツダ・アクセラの魅力や不具合・リコール情報について

教習車としても使用されているアクセラ。一度は目にしたことがあるという方がほとんどではないでしょうか?今回は新型アクセラの魅力、不具合やリコール情報などをご紹介して行きます。

3代目から導入されたハイブリッドに注目!

「Accelerate(加速する)」
「Accelerator(アクセル)」
「Excellent(卓越した)」

という3つの単語を語源として作られたAXELAは、2003年から発売されているマツダを代表する車です。

2代目まではガソリン車とディーゼル車というマツダお馴染みのラインナップでしたが、2013年に発売された3代目からはマツダ車としては初となるハイブリッドモデルも新設されています。

JC08モードにおける燃費は30.8km/Lとこれまでのマツダ車においてはダントツの低燃費性を実現しています。

新型アクセラにはマツダが掲げる「人馬一体を楽しむ」要素もふんだんに盛り込まれていて、ハイブリッドではモーターとエンジンを併用したスムーズで滑らかな、そして静かな走りを実現しています。

価格帯も税込1,760,400円~とお手頃になっていて、古くからのマツダファン以外にも幅広い層から受け入れられているのがアクセラです。

アクセラのリコール情報


アクセラは比較的リコールが多い車種です。その中でも新しいものをいくつかご紹介します。

《2017年6月23日開始のリコール》

■不具合の内容

後輪のブレーキキャリパにおいてブーツのシール構造が不適切なため、キャリパ内部に水が浸入し、シャフトに錆が発生し腐食することがあります。

そのままの状態で使用を続けるとシャフトの摺動性が悪化し、駐車ブレーキの制動力が低下し、最悪の場合車両が動き出すおそれがあります。

■改善の内容

全車両、ブレーキキャリパのシャフトを点検し、錆が発生しているものはブレーキキャリパを対策品と交換します。錆が発生していないものは、対策品のブーツキットと交換します。

なお、交換部品の準備に時間を要することから、使用者に対して不具合内容を通知し、注意喚起の上マニュアルトランスミッション車から順次点検を実施します。

《2017年2月24日開始のリコール》

■不具合の内容

(1)
ディーゼルエンジンにおいて、インジェクタ取付ナットの締結力が不適切なため、インジェクタガスケットの面圧が低下することがあります。

そのため燃焼ガスがシリンダーヘッドに吹き抜け、エンジンオイルが炭化してオイルストレーナを詰まらせ、油圧低下により警告灯が点灯、そのまま使用を続けるとエンジンが焼き付き、最悪の場合エンストに至るおそれがあります。

(2)
ディーゼルエンジンにおいて、整備作業時の燃料リターンホースの取扱いが不明確なため、当該ホースに係わる作業時に交換されなかった場合、ホース取付部のシール性低下やホース内部に亀裂が入ることがあります。

そのまま使用を続けると、ホース取付部や亀裂部から燃料が漏れるおそれがあります。

(3)
ディーゼルエンジンにおいて、減速時のエンジン制御が不適切なため、気筒内圧力が低下し、吸気バルブの閉じ力が低くなることがあります。

そのため吸気バルブとバルブシート間に煤が挟まり圧縮不良となって、エンジン回転が不安定になるほか、最悪の場合エンストに至るおそれがあります。

(4)
ディーゼルエンジンにおいて、インジェクタ制御回路の電圧変化によるノイズ対策が不適切なため、当該回路に許容を超える電流が流れることがあります。

そのため、回路が損傷し短絡することでヒューズが切れ、燃料噴射が停止しエンストに至るおそれがあります。

(5)
ディーゼルエンジンにおいて、過回転制御が不適切なため、アクセル全開等の際、吸気経路内のブローバイガスに含まれるオイルが燃焼室内で燃焼し、エンジン回転が上昇することがあります。

そのためエンジンの潤滑が不足して焼き付き、最悪の場合エンジンが破損するおそれがあります。

■改善の内容

(1)
全車両、インジェクタ取付ナットを増し締めします。また、油圧を点検し、油圧に異常が確認された場合は、エンジン内部を洗浄し、オイルストレーナとエンジンオイルを交換します。

(2)
全車両、燃料リターンホースを改良品と交換します。

(3)~(5)
全車両、制御プログラムを対策プログラムに修正します。

《2017年2月10日開始のリコール》

■不具合の内容

運転者席において、座席高さを調整するリフタリンクの強度が不足しているほか、リフタリンクの抜け止め防止用プッシュナットの固定方法が不適切なため、リフタリンクに亀裂が入る、またはプッシュナットが外れることがあります。

そのまま使用を続けると座席から異音やガタが発生し、最悪の場合リフタリンクが破損もしくは外れて座席が傾き、正しい運転姿勢が取れなくなるおそれがあります。

■改善の内容

全車両リフタリンクを点検し、亀裂が無い場合はリフタリンクに補強ブラケットを追加するとともに、プッシュナットを2枚構造にします。リフタリンクに亀裂がある場合はシートアジャスターユニットを対策品に交換します。

なお、補強ブラケットの準備に時間を要するため年式の古い車両から順次改善措置を実施します。

アクセラのサービスキャンペーン・保証期間延長情報


リコールには至っていない不具合や保証期間延長情報をご紹介します。

《2017年4月7日開始のサービスキャンペーン》

■不具合の内容

取扱説明書において「警告灯/表示灯の点灯/点滅時」に関する説明の一部が記載されていないものがあります。

■改善の内容

全車両、取扱説明書を改訂版に交換します。

《2017年2月発表の保証期間延長情報》

■内容

電動油圧式パワーステアリングにおいて、パワーステアリングホースへの負荷が高くなるハンドルの据え切り操作を行う頻度が多い場合、ホースに亀裂が生じ、ホースとパイプの嵌合部からオイルが漏れることがあります。

このため、当現象については、下記の通り、保証期間を延長いたします。

■保証期間

【従来の保証期間】
新車を登録した日から5年(ただし走行距離は10万km以内)

【無料修理対応期間】
保証期間の延長開始から3年(平成32年1月まで)

その他のリコール等の情報や対象車両の検索について

上記でご紹介した以外のリコール情報、サービスキャンペーンや保証期間延長等の情報、自分の車が対象車両かどうかの検索は次のページから確認できます。

リコール又はサービスキャンペーン等情報・並びに対象車両検索

その他保証期間延長等の情報

リコールやサービスキャンペーンなどはオーナーにダイレクトメールでお知らせが行きますが、うっかりを防ぐためにも今一度、自分の車が対象車両になっていないか確認をしておきましょう。

まとめ


今回はアクセラのハイブリッドの特徴やリコール、不具合情報などをご紹介してきました。

アクセラはマツダ車の中でも比較的リコールが多めではありますが、走る歓びを追求するマツダらしく運転する楽しさ、安全性、低燃費性など様々な技術が盛り込まれています。

「一度乗ったらやめられない!」という人も多いマツダのアクセラ。

もし乗り換えを検討している方はぜひ一度、試乗してみてはいかがでしょうか?