大人気SUV・ハリアーの安全性能や不具合・リコール情報について

2013年の発売以来、快進撃を続けている3代目ハリアー。新型に搭載されている安全性能やトヨタが発表した不具合・リコール情報などをまとめています。

新型ハリアーの安全性能!

新型ハリアーにはトヨタが誇る高い安全性能が盛り込まれています。

特に検知センサーにはミリ波レーダーと単眼カメラを併用していて、双方の情報を統合して制御する「Toyota Safety Sense P」が採用されています。

■プリクラッシュブレーキアシスト

前方車や障害物などと衝突の危険がある場合、警告やブレーキ制御によって衝突の回避や被害の軽減を支援してくれます。

警報とディスプレイ表示によって知らせ、ブレーキを踏む際にプリクラッシュブレーキアシストが作動してブレーキを強力にアシストするというものです。

■レーンディパーチャーアラート

道路上の白線(破線を含む)や黄線を認識し、ウインカーを使わずに車線を逸脱しようとした時に、ブザーとディスプレイ表示にで注意喚起してくれる機能です。

■クリアランスソナー&バックソナー

超音波センサーが車両の前方と後方の障害物を検知し、ディスプレイ表示とブザーで注意喚起してくれる機能です。特に駐車場などでの接触事故の防止に貢献してくれます。

■インテリジェントクリアランスソナー

進行方向にある壁などを検知して発進時のエンジン出力を抑制し、さらに障害物との距離が縮まると自動ブレーキが作動して衝突の回避や被害の軽減に寄与します。

特に多いアクセルの踏み間違いやギヤの入れ違いなどによる急発進や接触事故などを防いでくれます。

■むち打ち傷害軽減フロントシート

追突などの後面衝突時に背中がシートに深く沈み込むように設計されているシートを採用しています。これによって頭と背中を同時に支えることができ、頸部への衝撃の緩和、むち打ちによる傷害の軽減に寄与します。

■その他の安全性能

全ての乗員を包み込むように配置されたSRSエアバッグ、歩行者の傷害にも配慮した歩行者傷害軽減ボディ、急ブレーキをかけた際にハザードランプが自動点滅して後続車に注意を促す緊急ブレーキシグナルなども採用されています。

このように非常に高い安全性能を誇るハリアー。
続いてリコールやサービスキャンペーン情報などについて見て行きましょう。

ハリアーのリコール情報


ハリアーはトヨタの中でもリコールが少ない優秀な車種の一つです。

現在3代目まで発売されていますが、トヨタのサイト上で確認できるリコール情報は初代や2代目も含めて4件ほどしかありません。

ここでは、そのうち新しいもの(2代目と3代目)をご紹介します。

《2013年9月5日開始のリコール》

■不具合の内容

ハイブリッドシステムの電力変換器(DC-ACインバータ)において、モータを制御する回路上または発電機を制御する回路上の素子間にばらつきがあると素子温度が上昇して放熱用半田の許容温度を超え、放熱用半田および素子が損傷することがあります。

そのため、警告表示が出て走行不能となることがあります。最悪の場合、高電圧系統の電流が制御系回路に流れ、電源回路のヒューズが切れて警告表示が出ることなく走行不能となるおそれがあります。

■改善の内容

全車両、当該電力変換器のモジュールを対策品と交換します。

《2004年11月19日開始のリコール》

■不具合の内容

(1)
制動灯用スイッチの接点にはたらく電気負荷に対する接点部の形状が不適切なため、接点に酸化物が生成され接触抵抗が増大するものがあります。そのため、スイッチが導通不良となり、制動灯が点灯しなくなるおそれがあります。

(2)
電動式燃料ポンプの製造時に異物の除去が不充分なため、内部モータの配線被覆が異物により損傷して短絡し、燃料ポンプ回路のヒューズが切れたり、モータブラシが異常摩耗することがあります。

そのため、燃料ポンプが作動しなくなり、エンジンが停止して再始動できなくなるおそれがあります。

■改善の内容

(1)全車両、当該スイッチを対策品と交換します。
(2)全車両、当該燃料ポンプを良品と交換します。

新しいものと言っても2013年9月を最後にリコールは発表されていませんので、安心して乗れる車だと言えるかも知れません。

ハリアーのサービスキャンペーン及び保証期間延長情報


リコールには至っていない不具合や、保証期間延長が発表されている現象について新しいものをご紹介します。

《ハリアーのサービスキャンペーン情報》

■不具合の内容

工場装着ナビゲーションシステム搭載車両において、高機能ETC車載器(ETC2.0対応)を装着した場合、ナビゲーションシステムの走行履歴読み出しプログラムが不適切なため、当該車載器と道路に設置されているアンテナ(ITSスポット)との双方向通信ができず各種情報サービスが受けられなくなります。

■改善の内容

全車両、ナビゲーションシステムのプログラムを修正します。

《ハリアーの保証期間延長情報》

■内容

無段変速機(CVT)のトルクコンバータにおいて、製造ばらつきにより、ロックアップクラッチの構成部品の一部に強度が不足しているものがあります。

そのため、頻繁に加減速を繰り返すと当該クラッチが作動しなくなり、警告灯が点灯しフェールセーフ走行となる場合があります。

■保証期間

当該現象が発生し修理をご用命の場合、下記の通り無料にて修理対応致します。

【従来の保証期間】
新車を登録した日から5年または10万Km以内

【無料修理対応期間】
新車を登録した日から9年以内

このようなものが発表されています。

なお、サービスキャンペーンは全車両に対して、保証期間延長は該当の症状が出た場合のみ希望者に対して行われる措置です。

念のため確認を忘れずに!

リコールやサービスキャンペーンの対象となった場合、ディーラーからDMなどでお知らせが来ることになっていますが、紛失してしまったり、届いていない、あるいは失念してしまったということがあるかも知れません。

念のため、トヨタのサイト上で確認をしておきましょう。

該当するリコール等の内容と実施状況の検索
*検索には車検証に記載されている車台番号が必要になります。

また、今回ご紹介した以外のリコール、サービスキャンペーン、保証期間延長等の情報はこちらから確認できます。

リコール等情報

なお、リコール情報については「改善しなければ車検に通らない不具合」ですので、もしまだ改善措置を受けていない場合は速やかにディーラーに持ち込むようにしましょう。

まだまだある!ハリアーのすごい機能!


安全性能以外にも、ハリアーには嬉しい機能が満載です。

グレードやオプションの有無によっても異なりますが、例えば

・置くだけ充電

ワイヤレス充電規格チー(Qi)に対応したスマホなどを、文字通り「置くだけ」で充電できてしまうアクセサリーです。

・ナノイー

エアコンを作動させると、運転席側の吹き出し口から肌や髪に優しいと言われるナノイーが自動放出され、車内を爽やかな空間へと導いてくれます。

・紫外線や赤外線から肌を守る

フロントドアガラスにUVを99%カットする最新技術のガラスを使用しているほか、赤外線を遮断するIRカット機能も備わっています。

・広いラゲッジスペース

9.5インチのゴルフバッグ4つスッポリと治る広くてフラットなラゲッジスペースも魅力です。

このような機能があります。

日本国内専用車として発売された新型ハリアー、発売から4年近くが経過してもまだまだ快進撃を続けているのは、安全性能や燃費性能のほかにもトヨタの「お・も・て・な・し」が詰まっているからかも知れませんね。