爆発的な人気を誇るトヨタ・アクアの魅力を不具合、リコール情報とともに解説!

2011年の発売以来驚異的なセールスを記録している、トヨタを代表するコンパクトカー、アクア。今回はアクアの不具合やリコール情報、安全性能などについてご紹介して行きます。

アクアの魅力は燃費性能だけじゃない!その安全性能にも注目!


アクアはJC08モードにおいて34.4km/Lという、プリウスにも匹敵するほど優れた燃費性能を備えています(プリウスは37.2km/L)。

もちろんこの低燃費性能が爆発的な人気を得た大きな理由でもありますが、アクアの魅力はそれだけではありません。

■Toyota Safety Sense Cを搭載!

近くの車両や障害物の検知に力を発揮するレーザーレーダーと、遠くの車両や障害物の検知に力を発揮する単眼カメラを併用し、得られる情報から統合的な制御を行い、衝突の回避や被害の軽減をサポートします。

もし衝突が予測される場合、警報によって回避操作を促すと同時に、強力なブレーキアシストが作動します。もしブレーキが踏めなかった場合は自動ブレーキが作動し、衝突の回避や被害の軽減を図ります。

■予防安全性能

急発進を抑制して衝突の被害軽減を図るドライブスタートコントロール、悪天候時にヘッドランプの明かりを補助するLEDフロントフォグランプ、見通しが悪い時に後続車からの視認性を高めるLEDリヤフォグランプが搭載されています。

■衝突安全性能

重量や車高が異なる車との衝突時に、軽い車の衝突安全性能の確保および、重い車の加害性を低減させるコンパティビリティボディを、全方位に取り入れています。

また、追突された際にムチ打ち傷害を低減させるWILコンセプトシート、歩行者の頭部や胸部、脚部への衝撃を緩和する歩行者傷害軽減ボディなどを採用しています。

このように、燃費性能だけでなく様々な安全性能も盛り込まれているのがアクアです。

アクアは優秀!?現時点で大きなリコール等はない!


「壊れない」ことで有名なトヨタ車の中でも特にアクアは非常に優秀な車種です。2011年12月に発売されてから2017年7月時点まで、リコールが一度もないのです(今後発生するかも知れません)。

ここでは、リコールにはならないものの、該当の症状が発生した場合、希望者には無償で修理や交換を行ってくれるという「サービスキャンペーン」についてご紹介します。

《2014年5月29日開始:アクアのサービスキャンペーン》

■不具合の内容

この不具合は2011年~2014年に製造されたアクアの一部の車両が該当します。

シフトロック機構において、本来ブレーキペダルを踏むことでシフトロックが解除され、PレンジからDレンジまたはRレンジにシフトできるが、この使用方法によらず

【運転中にブレーキペダルを踏まないでサービス用シフトロック解除ボタンを押しながらPレンジからシフト】

すると、意図せず車が動き出すおそれがあります。

■改善の内容

サービス用シフトロック解除ボタンを交換しカバーを取り付けることで、運転中に解除ボタンを操作できないようにします。また、車載の取扱書は、該当ページの記載内容を訂正した取扱書と交換します。

■対象車両

型式:DAA-NHP10
車台番号:NHP10-2000000~NHP10-2330970
製造期間:2011年(平成23年)11月7日~2014年(平成26年)5月6日

型式:DAA-NHP10
車台番号:NHP10-6000000~NHP10-6295536
製造期間:2011年(平成23年)11月7日~2014年(平成26年)5月6日

なお、上記の車台番号の範囲内の全てが該当するというものではありません。自分のアクアが対象車両かどうかは次の方法で確認ができます。

(1)トヨタ自動車お客様センターに連絡

0800-700-7700(受付時間9:00~18:00/365日年中無休)

(2)トヨタのサイト上で検索

該当するリコール等の内容と実施状況の検索のページから確認できます。

いずれにおいても、車台番号などが必要になりますので、車検証を用意しておいてください。

そのほか、報告されている不具合情報


国土交通省に報告されている不具合情報をご紹介します。

中にはドライバーの使用方法や使用環境、個体差などに依存するものや、単なる故障と考えられるケースもありますが、念のためもし同様の症状が現れる場合は速やかにディーラーに持ち込むようにしましょう。

■乗車装置の不具合

・運転席ドアロックアクチュエーターの故障により、ドアロックが電動で開閉できなくなった。

・対向車を避けて左に回避し、縁石に乗り上げたところ、車両底部を大きく損傷してエアバッグが作動し、腕に大火傷を負った。

■制動装置の不具合

ABS作動時、ペダルの踏み応えが明確でなく凍結路でブレーキをかけた際にABSが効かずに7~8m滑ったり、乾燥路で停止寸前に必要がないのにABSが効く症状があった。

・通常の走行からゆっくり減速していくと、停止直前にブレーキから異音がし、制動力が弱まることがある。

・下り坂でABSが作動し、ずっと作動し続けたためブレーキを踏み足しても減速せず、30m進んだ後に停車車両に追突して人身事故になった。

・店舗の駐車場から発進するためにブレーキペダルから足を離したところ、エンジンルームから異音がし、ブレーキペダルの踏み応えがスポンジ状態でブレーキが効かなくなり、同時にハンドル操作も重たくなったため、他車と看板に衝突した。

■走行装置の不具合

・新車時に装着されていたタイヤが2年弱6600km程度の使用で溝部に亀裂が発生した。

■動力伝達の不具合

・ゲート式シフトレバーのレバーが停まる位置と文字盤がずれている。

ほかにも、国土交通省には様々なリコール情報や不具合情報が寄せられ、サイト上で公開しています。

自動車のリコール・不具合情報

ハイブリッドカーとしてもコンパクトカーとしてもお勧め!

アクアのデメリットはと聞かれたら

・天井が低い(コンパクトカーですので仕方ありません)
・乗り心地が少し硬め(感じ方は個人差があります)
・若干、斜め後ろが見にくい(慣れれば問題ありません)

程度しか思いつかないくらい優れた車種です。

ハイブリッドカーとしてもコンパクトカーとしても十分満足できるトヨタの代表作、アクアはぜひ欲しい1台と言えるかも知れません。