デミオが人気の理由!
現在の最新型は2014年9月から発売されている4代目・DJ系と呼ばれているモデルです。
マツダのデザインテーマ「魂動」を取り入れたスタイリッシュな外観、トランスミッションにCVTを採用しているホンダ・フィットやトヨタ・ヴィッツなどと違い、6速のATとMTを搭載している点などが高く評価されています。
そのほか、走りにこだわるマツダらしくボディの剛性を高めたり、サスペンションを硬めに設定したり、シートも若干硬めにすることで走行性能を高めています。
《デミオの特徴》
・ハイブリッド車並みの燃費!
ディーゼルエンジンモデルではエコカー減税100%、さらにJC08モードにおいては30.0km/Lを実現するなど、ハイブリッド車並みの低燃費と経済性を実現しています。
・デザインがカッコいい!
「マツダは日本で最も骨格にこだわっている」と言われるほどデザインには定評があります。コンパクトカーとは思えない躍動感・前進感のある骨格に鋭いヘッドランプ、大径タイヤなどの洗練されたボディが特徴です。
・乗り心地が良い!
ボディの剛性を高め、サスペンションも硬めに設定することで走りに安定感が生まれるほか、ペダルの位置なども最適化されていて「運転しやすい」という声が多く聞かれます。
このような特徴が人気の秘密のようです。
さらにインテリアも洗練されていて、インパネに合成皮革を使用しているという点も「高級感がある」と評価されています。
デミオユーザーはどう感じている!?デミオの故障について
デミオに乗っている人で故障を経験した人、しなかった人双方のコメントをまとめました。
■デミオで故障を経験した人
「2007年の3代目に乗っています。1か月点検で早速ラジエーターが漏れているとのことで修理、半年後にはファンベルトから異音が出て交換、1年半後にエアコンが壊れて修理…全て無料でしたが疲れました。」
「3代目デミオを買って2年目、家族旅行中に急にハンドルが重くなって警告灯がつきました。泣く泣くレッカー移動でディーラーに持ち込んでもらいました。これまで何台も乗り継いできましたが、パワステの故障なんて初めてでした。」
「まだ15,000kmくらいしか走っていませんが、エンジンの警告ランプが点灯してディーラーに持っていったら、4本あるシリンダーのうち1本に不具合が見つかりました。保証期間内で無料でしたが、再発する可能性があるそうです。」
■デミオで故障を経験しなかった人
「9万km近く乗っていますが、調子はとても良いです。きちんとメンテナンスをしていたおかげかは分かりませんが、大きな故障もなくまだまだ活躍してくれそうです。」
「実はまだ2代目(2007年発売)に乗っているのですが、消耗品の交換以外には特に目立った故障はありません。丈夫だな~と感心しています。」
「高速のみで測ったものですが、200km近く走行して燃費が28km/Lでした!カタログに掲載されていたよりも良かったのでかなり嬉しいです!」
マツダ車は他のメーカーに比べて品質が劣ると言われたりもしますが、こうしてユーザーのリアルな声を集めてみると特にそのような印象はありませんでした。
ただ、最初のコメントのように買ってすぐにデミオの故障に見舞われる人もいますので、個体差が若干大きめな可能性はあるかも知れません。
デミオで故障しやすい箇所はどこ!?
デミオの中でも特に故障しやすいと言われている箇所をご紹介します。
(1)パワステ
前の項目でもありましたが、電動パワステ機構を制御するコントロールパネルが故障してしまうことが多いようです。
特にこのデミオで起こる故障は2007年~2014年に販売された3代目・DE系に多いと言われていて、
・昨日よりも明らかにハンドルが重くなった
・走っているうちにだんだんハンドルが重くなった
という前兆があるようです。
DE系のパワステコントロールパネルは前方バンパーの一部と一体化しているため、修理をするにはそれごと交換をしなければならないケースが多いようです。
この場合のデミオの故障修理費用の目安は8,000円~10,000円程度と言われています。
(2)パワーウィンドウ
デミオでは、パワーウィンドウを動かすモーターが熱を持ちやすいという特徴があり、ある程度の高温になると動かなくなるといった症状が出るようです。
逆に冷えているときは正常に動きますので、「ある時は動くが、ある時は動かない」という現象が起こることになります。
最悪の場合は全く開閉ができない状態になってしまうこともありますので、もしそのような症状が現れたら、デミオの故障が悪化しないうちにディーラーに持ち込みましょう。
モーターを交換する場合はアッセンブリー(複数の部品が組み合わされた集合体)交換となりますので、1枚あたり20,000円~25,000円程度を見込んでおくと良いでしょう。
(3)ブレーキのサーボ(自動制御装置)
特に年式が古めのデミオによく見られる故障ですが、ブレーキを踏むと空気が漏れるような異音が発生することがあり、同時に制動距離も長くなると感じられることがあるようです。
これはブレーキオイル等ではなくサーボの不具合であることが多いようです。
*サーボとは?
ブレーキペダルを踏み込んだ力だけでブレーキ装置を働かせるのではなく、運転手のブレーキ操作力を低減させるために補助を行うシステムのことをサーボ、あるいはサーボ機構と呼んでいます。
ブレーキという安全上非常に重要な部品でもあるため部品代が高く、デミオでこの故障症状が現れた場合、5万円~6万円程度の修理費用を見積もっておいた方が良いでしょう。
そのほかに見られるデミオの故障
上記でご紹介した以外にも、比較的多く見られるデミオの故障をご紹介します。
■給油口
「給油口が開かない」というトラブルも多いようです。
これは運転席にあるレバーやスイッチが正常に機能しないために起こることで、給油口のロックが解除できなかったり、半解除状態になって手動で開けなければならなかったりすることもあります。
修理自体は大掛かりではありませんので、2,000円~3,000円程度の工賃で済むはずです。
■燃料計
実際に残っている燃料と運転席パネルにある燃料計が示す残量が大きく違うというトラブルも良く聞かれます。ひどい場合では「満タンにしたのに給油警告灯が点灯している」というケースもあるようです。
特に2014年から販売されている4代目・DJ系に多く、ECU(エンジンコントロールユニット)内のプログラムをリセットしたり、データを書き換えたりする必要があります。
通常は燃料タンク内のゲージなどによって燃料の残量を示すのですが、DJ系では使った燃料の量から残量を割り出す方式を採用していて、この計算が一度狂うと上記のような症状が現れるようです。
何かの部品を交換するということではありませんので、この場合のデミオの故障修理費用は3,000円~5,000円程度で済むと思います。
安全性も向上しているデミオ!人気はまだまだ続く!
デミオでは自動ブレーキを標準装備しているほか、次のような安全対策が盛り込まれています。
・AT誤発進抑制制御
→ギアの入れ違いやペダルの踏み間違いによる急発進を制御
・ブラインドスポットモニタリング
→車線変更時に死角になりやすい後方からの車両の接近を知らせる
・リアクロストラフィックアラート
→駐車場からバックで出る際に左右からの車両の接近を知らせる
これらも自動ブレーキ同様に「標準装備」されています。
スタイリッシュさ、燃費性能や操作性能の向上に加え、こうした安全面にも配慮されているデミオ人気は、ますます勢いを増しそうです。
デミオの故障情報はしっかりとチェックしつつ、安心・安全なカーライフを楽しみましょう。
コンパクトカーをお探しの方はぜひデミオもチェックしてみてください。