マツダ・アテンザの魅力とは!?故障しやすい部分や修理費用の目安もご紹介!

マツダの新デザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion-」のフラッグシップモデルとして開発され人気を呼んでいる新型アテンザ。初代~2代目も含めてその特徴や、アテンザの故障しやすい部分と修理費用の目安などをご紹介します。

アテンザとその魅力について

アテンザは2002年~2008年の初代GG/GY系、2008年~2012年の2代目GH系と続けて販売され、現在では2012年からの新型・3代目GJ系が注目を浴びています。

特にマツダが掲げた「魂動(こどう)-Soul of Motion-」というデザインテーマを採用した3代目は、フラッグシップモデルに位置付けられています。

初代GG/GY系

「スポーツ」と呼ばれるハッチバック、スポーツワゴン、セダンの3種類のボディタイプがありました。

デザイン性と走行性能に力を入れて開発された初代は、マツダの得意分野とも言われている「走る楽しさ」を具現化した車種として、多くの専門家や自動車ファンの間で高い人気を博しました。

2代目GH系

オプションに日本車では初めてとなる「リアビークルモニタリングシステム」を設けたほか、先代と比べて排気ガスのクリーン化や、ハイオクからレギュラーへ遷移することで環境面や経済面にも配慮されたのが2代目です。

*リアビークルモニタリングシステムとは?
時速60km以上で走行している時に後方車両をレーダーで検知するシステムです。例えば車線変更時にウィンカーを出しますが、後方車両が接近している場合は警告灯や警告音で危険を知らせるという安全装置です。

3代目GJ系

ハッチバックモデルが廃止され、セダンとワゴン(従来のスポーツワゴン)の2種類のボディタイプとなりました。

国内向けに新たにディーゼルエンジン車も製造されたほか、アイドリングストップシステム、減速エネルギー回生システムなどを採用することで燃費性能を大きく向上させています。

アテンザは故障が多い?少ない?実際のユーザーの声をチェック!


アテンザの故障を経験したユーザー、していないユーザー両方の声をご紹介します。

アテンザの故障を経験したユーザーの声

「アテンザGGを8年ほど乗っていました。かなり丁寧に乗っていたはずなのに3万kmを超えたあたりでアテンザのミッションが故障してしまいました。結局、部品の生産が終了していたことと、GJが出ていたので買い換えたのですが、そのGJも2年半ほどで3万kmを超えたあたりからエンジンに不調が出始め、走行中にシフトチェンジをする際に挙動が荒くなったため売却しました。」

「iStop(アイドリングストップシステム)の後に再始動できなくなるという不具合が頻繁に起こりました。何度も繰り返してトライしてやっと始動してくれるという感じです。」

「納車して間もない頃、市街地を走っていたら前方に障害物もないのに自動急ブレーキが作動。ディーラーに持ち込んでコンピューターをリセットしてもらうことで解決しましたが…後ろに車がいたと思うとゾッとします。」

「どうもブレーキの効きに違和感があり、念のためディーラーで調べてもらうとアテンザの故障・不具合が発覚しました。修理を依頼したのですが部品が欠品していて1ヶ月程度代車生活でした。」

アテンザの故障を経験していないユーザーの声

「2002年の発売当初から3台のアテンザを乗り継いできました。トータルで20万km以上は走行していますがミッション系の故障・トラブルなどにはアテンザで遭遇したことがありません。とても状態が良いです。」

「2008年からGHに乗っています。すでに10万kmを超えていますが、ミッション、エンジン、その他電装系などのアテンザの故障・トラブルは幸いなことに発生していません。」

「新型のアテンザを購入しました。初めてマツダ車に乗りましたが、運転しやすくて週末のドライブが本当に楽しみになりました!まだ2万km程度ですが、トラブルもなく絶好調です!」

アテンザの故障に見舞われてしまう人とそうでない人の差を考えると、やはりどうしても「個体差」と思われる部分が大きいように感じます。

また、ここには具体的な記載はありませんでしたが、例えばルームランプなどを純正品ではなく社外品のLEDなどに変えるだけでもECU(エンジンコントロールユニット)に影響を与えてしまうことがあるようです。

もしかするとそのようなことがアテンザの故障の原因になっているケースも考えられます。

アテンザで故障しやすいと言われる部分や修理費用の目安は?


ここでは一般的に言われている「アテンザの故障が多い部分」とその修理費用の目安をいくつかご紹介します。

■ヘッドライト(交換費用の目安:片側8万円程度)

3代目のGJでは「ディスチャージヘッドランプ(キセノンヘッドランプ)」を採用しているのですが、スイッチを入れても点灯しない、あるいは走行中に突然消えてしまうという事象が確認されています。

片側だけ症状が出ることが多いようですが、夜間走行中などは特に危険が大きく、重大な事故などを招いてしまいかねません。

■ディーゼルエンジン(修理費用の目安:5万円程度)

ディーゼルエンジンは特にスラッジと呼ばれる沈殿物が溜まりやすいのですが、そのスラッジがERG(排気ガス再循環)バルブ内に溜まってしまうと排気ガスの再循環機能に異常が発生してしまいます。

エンジン警告灯が点灯してエンジン回転数にムラが生じる場合は注意が必要です。

■電装系(修理費用の目安:100円~)

ヒューズが原因なので交換費用は100円程度~数百円で済み、交換すればまた何事もなかったように乗れますが、

・室内灯が点灯しない
・時計がエンジンを始動させるたびにリセットされる
・キーレスエントリーが機能しない

などの症状が現れることが多いようです。

■アテンザの故障についてその他の症状

「BSM(ブラインド・スポット・モニタリング)」と言って、後方の障害物や車両の接近を知らせてくれるシステムがあるのですが、接続不良などで障害物や車両が存在しない時でも作動してしまうことがあるようです。

またMT車(マニュアル車)において、渋滞中など低速走行している時に車が揺さぶられるほど大きなショック(ノッキング現象)が起こるケースも多いと言われています。

これについての原因は未解明とされていますが、クラッチを切ることで対処するしかないようです。

さらに、エンジン内で発生した金属粉などの不純物を除去するための「オイルフィルター(オイルエレメント)」が、それらの不純物を綺麗に除去できず、

・タービンが金属粉で摩耗してしまう(異音や加速不良の原因)
・バキュームポンプのシャフトが金属粉で摩耗してしまう(ブレーキの効きが低下する原因)

などの症状を招いてしまうこともあるようです。オイルフィルターは純正品を使うように推奨されていますので、社外品を使う際はアテンザの故障につながらないように、よく検討するようにしましょう。

“運転する楽しさ”はさすがマツダ!


実際にアテンザの故障を経験した人の声や、アテンザで故障しやすいと言われている部分をご紹介してきましたが、ほとんどの人は特に大きなトラブルもなく順調に快適なドライブを楽しんでいます。

アテンザの重大な故障・不具合などはリコールが発表されるはずですので、気になる方はマツダ公式サイトの「リコール又はサービスキャンペーン等情報」でチェックしてみましょう。

AT全盛の現代において、マツダはほぼ全車にMT仕様車をラインナップするなど「走りの楽しさ」「運転の楽しさ」をいつまでも私たちに提供してくれるメーカーの一つです。

安全性や低燃費性に加え、走行性能も次々に進化しているアテンザは今後も人気が続きそうですね。