マツダCX-5という車について
マツダの新世代技術「SKYACTIVE TECHNOLOGY」を全面採用したCX-5は、2012年2月に販売開始されたマツダが誇るクロスオーバーSUVです。
発売当初から「超カッコいい!」と話題になり、多くの車ファンを魅了してきました。
最新型は2017年2月2日にフルモデルチェンジされて発売された2代目KF系です。
*クロスオーバーSUVとは?
普通の車は「フレーム構造」と呼ばれる骨組みを利用したボディ構造なのに対し、クロスオーバーはその骨組みの代わりに外板に加工を施して強度剛性を持たせる「モノコック構造」が採用されています。
これによって空間をより広く使うことができ、また構造自体も簡素化・軽量化できることから乗り心地や燃費性に優れていて、現在のSUVの主流になりつつあるモデルです。
《CX-5の魅力》
■とにかくフォルムがカッコいい!
初代は少し丸みを帯びたフォルム、2代目はその美しさを継承しつつも台形を強調したフォルムとなっていて、いずれもバランスの良さが際立ち、カッコいい仕上がりになっています。
■鋭い目!
車の「顔」として重要なヘッドランプは前衛的で切れ長の鋭い目つきになっていて、ボディのフォルムとのバランスも良くCX-5のカッコ良さをより一層演出していると言えます。
■ディーゼルエンジンモデル!
ガソリンエンジンだけでなく、マツダ自慢のクリーンディーゼルエンジンを採用したモデルも発売されています。
ディーゼルというと音が大きかったり、トラックやバスなどのように黒煙を吹いて走ったりしているイメージがありますが、「クリーン」の名の通り、排気ガスの自浄作用を兼ね備えています。
ガソリンエンジンと比べてもほとんど変わらない「静かさ」であるにも関わらず、「燃費性」という面ではガソリンエンジンよりも優れていることなどから、ディーゼルエンジンの人気が高まってきている傾向にあります。
このように魅力がたっぷり詰まったCX-5ですが、不具合やリコールはどのようなものが届け出されているのでしょうか。
CX-5の不具合・リコール情報
マツダが国土交通省に届け出たCX-5の不具合・リコールの中でも新しいものをご紹介します。
《2017年4月6日に届け出たCX-5の不具合・リコール》
・リコール内容
配光可変型前照灯装着車において、前照灯の光軸を調整するヘッドライト・レベリング・アクチュエータの樹脂成型工程が不適切なため、強度が不足しているものがあります。
そのまま使用を続けるとヘッドライト・レベリング・アクチュエータが損傷、前照灯の光軸が下向きのままになり、前方を照射できなくなるおそれがあります。
・改善内容
全車両、前照灯及びヘッドライト・レベリング・アクチュエータの製造ロット番号を点検し、該当するものは当該ヘッドライト・レベリング・アクチュエータを対策品と交換します。
・対象車両
型式:LDA-KE2FW
車台番号:KE2FW-211889~KE2FW-219738
対象車の台数:6,826台
型式:LDA-KE2AW
車台番号:KE2AW-209237~KE2AW-216200
対象車の台数:6,166台
型式:DBA-KE5FW
車台番号:KE5FW-200706~KE5FW-201548
対象車の台数:843台
型式:DBA-KE5AW
車台番号:KE5AW-200959~KE5AW-201820
対象車の台数:698台
型式:DBA-KEEFW
車台番号:KEEFW-202733~KEEFW-205308
対象車の台数:1,732台
*以下は交換用修理部品が組みつけられた可能性がある車両
型式:LDA-KE2FW
車台番号:KE2FW-200007~KE2FW-211389
対象車の台数:602台
型式:LDA-KE2AW
車台番号:KE2AW-200004~KE2AW-209117
対象車の台数:522台
型式:DBA-KE5FW
車台番号:KE5FW-200005~KE5FW-200553
対象車の台数:36台
型式:DBA-KE5AW
車台番号:KE5AW-200008~KE5AW-200776
対象車の台数:34台
型式:DBA-KEEFW
車台番号:KEEFW-200013~KEEFW-202174
対象車の台数:85台
*以下は交換修理部品として出荷し、組みつけられた車両が特定できないもの
対象部位:ヘッドランプユニット
部品番号:K071-51031/K071-51041
対象数:1,162個
上記が2017年7月時点において最も新しいCX-5の不具合・リコール情報になります。
その他のCX-5の不具合・リコール情報については以下のページから確認ができます。
CX-5の不具合による最新リコール・改善対策・サービスキャンペーン情報
http://www2.mazda.co.jp/service/recall/86/704/index.html
CX-5のその他の不具合情報
2017年2月2日に発売された新型CX-5では不具合・リコールが多発しており、過去には上記以外にもディーゼルエンジンに関わる重要なリコールが届け出されています。
《2017年2月23日に届け出たCX-5の不具合・リコール》
・リコール内容(内容は全てディーゼルエンジンに関わるもの)
■インジェクタ取付ナットの締結力が不適切
→インジェクタガスケットの面圧が低下し、燃焼ガスがシリンダーヘッドに吹き抜け、エンジンオイルが炭化し、炭化したエンジンオイルがオイルストレーナを詰まらせ、油圧低下により警告灯が点灯します。
最悪の場合、エンジンが焼き付きエンストに至るおそれがあります。
■整備作業時の燃料リターンホースの取扱いが不明確
→当該ホースに係わる作業時に交換されなかった場合、ホース取付部のシール性低下やホース内部に亀裂が入ることがあります。
そのまま使用を続けると、ホース取付部や亀裂部から燃料が漏れるおそれがあります。
■減速時のエンジン制御が不適切
→気筒内の圧力が低下して吸気バルブを閉じる力が低くなることがあり、吸気バルブとバルブシート間に煤(すす)が挟まることで圧縮不良となります。
結果としてエンジン回転が不安定になるほか、最悪の場合エンストに至るおそれがあります。
■インジェクタ制御回路の電圧変化によるノイズ対策が不適切
→当該回路に許容を超える電流が流れることがあり、回路が損傷して短絡することでヒューズが切れ、燃料噴射が停止します。
最悪の場合、エンストに至るおそれがあります。
■過回転制御が不適切
→アクセル全開等の際、吸気経路内のブローバイガスに含まれるオイルが燃焼室内で燃焼してエンジン回転が上昇、それによりエンジンの潤滑が不足して焼き付いてしまいます。
最悪の場合、エンジンが破損するおそれがあります。
CX-5の不具合・リコールについては対象車を購入したお客様に対してダイレクトメールが届くはずですが、以下のページに車台番号を入力することで、自分の車が対象車かどうかを検索することができます。
■CX-5の不具合・リコール又はサービスキャンペーン情報
http://www2.mazda.co.jp/service/recall/
やっぱり乗りたい!CX-5は魅力満載のクルマ!
「走りの楽しさ」を大切にしているマツダらしく、他の車種同様CX-5においても6速AT「SKYACTIVE-DRIVE」が搭載されています。
特に新型においては車速、アクセルの開き具合、エンジンの回転数などから運転手の操作の意図を汲み取り、滑らかな動作性を可能にした新制御に変更されています。
多くのユーザーから「飽きのこないデザイン」と高く評価されているフォルムに加え、操作性、燃費性という面でも高い性能を誇るCX-5は「やっぱり乗りたい魅力満載のクルマ」です。CX-5の不具合の情報にはしっかりと注視しつつ、快適なカーライフを楽しんでください。