グーネットとカーセンサー、どんなサービス?
まずはグーネットやカーセンサーの概要についてご紹介します。
■グーネット
グーネット(Goo-net)は、株式会社プロトコーポレーションが運営している中古車情報サイトです。前身は1977年に創刊された「中古車情報通信」で、のちに情報誌のGooとなり、現在のグーネットがリリースされました。
現在、情報誌のGooは北海道、東北、北関東、首都圏、甲信越、北陸、静岡、東海、関西、中国、四国、九州、中・南九州、沖縄の14の地域で発行されています(発売日や価格は地域で異なります)。
■カーセンサー
カーセンサーは、株式会社リクルートマーケティングパートナーズが運営している中古車情報サイトです。
1984年に創刊された中古車情報誌で、当時同様の情報誌の製本方式において主流だった”中綴じ”を”平綴じ”にシフトチェンジさせたパイオニアと言える存在です。
発行地域はグーネットよりも多く、北海道、東北、関東、茨城、群馬、栃木、北陸・甲信越、静岡、東海、関西、中国、四国、福岡・佐賀、大分、長崎、中・南九州版の16地域で発行されています(発売日や価格は地域で異なります)。
このような違いがあります。
創刊のタイミングや発行地域数などにはそこまで大きな差は見かけられませんでしたが、そんな両者について利用するならどちらがオススメかを比較してみたいと思います。
比較1:掲載台数と検索結果
掲載台数については随時増減していきますので一概には言えませんが、両サイトの長期ユーザーとしては、グーネットよりもカーセンサーの方が多いように感じます。
*執筆時点での掲載台数は
△グーネット 41万8,910台
◎カーセンサー 43万6,709台 でした。
2万台近くの差はやはり提携している業者の数の違いでしょうか。
この掲載台数は当然、検索結果にも反映されます。
例えばメルセデス・ベンツの「マクラーレン」で検索をしてみると、グーネットが22台ヒットするのに対し、カーセンサーは倍以上の57台がヒットしました。
トヨタの「プリウス」ではグーネットの1万976台に対して、カーセンサーは1万1,497台がヒットしました。
掲載台数や検索結果が多いということは、ユーザーにとってはそれだけで選択肢が広がりますのでありがたいと言えます。
また、カーセンサーに掲載されていてグーネットには掲載されていない可能性がある車もありますので、より良い中古車選びができるというメリットもあります。
比較2:アフター保証について
どんなに程度が良い中古車であっても、故障などのリスクは避けられません。新車であればメーカーやディーラーの保証がありますが、中古車ではついていないケースがとても多いです。
そんな時にあると安心なのが「アフター保証」ですが、グーネットとカーセンサーではどのような保証があるのでしょうか?
■グーネット
Goo保証
Goo認定付中古車を購入することが条件となりますが、保証範囲は330項目あり、国産車で1年~最大3年、輸入車で1年~最大2年、走行距離無制限で保証をしてくれます。
なお、私が探した限りではホームページ上では、保証料金などの詳細は確認ができませんでした。
■カーセンサー
カーセンサーアフター保証
業界最高水準の中古車専用の保証と言われていて、237項目の保証範囲を国産車では半年~最大3年、輸入車では半年~最大2年まで、走行距離無制限で保証してくれます。
加入の条件として国産車は初度登録から13年未満・走行距離13万km以下、輸入車は初度登録から13年未満・走行距離7万km以下となり、修復歴がある車でもOKです。
保証料金は排気量、年式、走行距離、加入期間で細かく分類されていて、こちらで確認ができるので安心です。
このような違いがありました。なお、24時間365日サポートやロードサービスは両者とも付帯してきます。
■保証対象車の数にも差があった!
グーネットではGoo保証の対象車が4万1,862台でしたが、カーセンサーアフター保証の対象車は7万7,102台と、1.8倍以上の差がありました。掲載台数の多さはこのようなところにも影響してきます。
比較3:詳細ページの掲載情報
中古車の詳細ページに掲載されている情報の中でも本体価格、支払い総額、年式、走行距離、排気量、修復歴の有無、車検などの基本的な情報はどちらも変わりませんので、その他の部分について比較してみようと思います。
■グーネット
グーネットは該当車種に対するユーザーの評価が円グラフになっていたり、Goo鑑定評価が付いている車種であれば車体・内装が☆の数で表示されたり、不具合や修復歴の有無も一目で分かるようになっています。
下段にある販売店のレビューはカーセンサーよりも枠が大きく見やすい印象を受けます。
■カーセンサー
カーセンサーの方は購入プランの支払い総額などが太字になっていて見やすく、下部には「新車時の基本スペック」が掲載されていますので、そこでカタログ情報を知ることができます。
販売店の詳細ページも写真が大きくスタッフさんの様子がはっきり分かるものが多いので、お店の雰囲気もつかみやすくなっています。
「情報量の多さ」でいうと、もしかするとグーネットの方が多少多いかも知れません。
この情報量というのは非常に判断が難しく、車に詳しい方であれば理解もできて大変便利と言えますが、あまり詳しくない方が見ると逆に迷ってしまったり、ストレスに感じてしまったりすることがあります。
見やすさは人それぞれの感覚なので異なるかも知れませんが、個人的には「知りたい情報」がパッと見て分かりやすいのはカーセンサーの方ではないでしょうか。
結論!軍配はカーセンサー!
今回はグーネットとカーセンサーを比較してきましたが、車の詳細ページにある情報量などには大きな差は感じられませんでした。
どちらをオススメするかとなると、やはり最終的には”掲載台数”や”サイトの使いやすさ”などが決め手になってくると思います。
そうなると、提携している業者の数が多く、掲載台数も多いカーセンサーの方に軍配があがるような気がします。
サイトのシステムを見ても、検索のしやすさ、文字の見やすさなどバランスが良く、車に詳しくない人でも、検索に慣れている人でも使いやすいサイトになっていると感じます。
グーネットが決して悪いということではありませんが、掲載台数の面で差があるほかGoo保証の料金など、特に初めての人が「知りたい」と思う情報が得られにくい印象があります。
中古車をお探しの方はぜひ、カーセンサーを上手に活用してお気に入りの1台を見つけてください。