フィットの人気の理由はどこにある!?ありがちな故障や買い替えのタイミングは!?

老若男女問わず人気が高いホンダ・フィット。フルモデルチェンジを経て洗練されたスタイルも人気の理由の一つですが、今回は性能の面から探っています。故障しがちなポイントや買い替えのタイミングについても触れています。

まずはフィットの人気の理由を性能面から見てみよう!


グレードやオプションなどによって内容は多少異なりますが、現行モデルのフィットには様々な性能が詰め込まれています。

■予防安全性能

VSA

ブレーキの際タイヤがロックしてしまうのを防ぐABS、加速時などでのタイヤの空回りを抑えるTCS、急ハンドルの際などの横滑り抑制といった車両挙動安定化制御システムです。

エマージェンシーストップシグナル

急ブレーキの際にハザードランプが高速点滅し、後続車に危険を知らせるシステムです。

ヒルスタートアシスト機能

坂道発進の際に車が後退するのを約1秒間抑制するシステムです。

■衝突安全性能

運転席用i-SRSエアバッグ

連続容量変化タイプのエアバッグを標準装備しています。より早く、より長く、より優しく膨らみ、ドライバーを衝撃から守ります。

前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム

サイドエアバッグによって胸部へのダメージを、サイドカーテンエアバッグによって頭部や頚部へのダメージをそれぞれ軽減します。

衝突安全設計ボディ

骨組みの各所に強度の高い素材を使用しているほか、歩行者へのダメージを軽減する「歩行者傷害軽減ボディ」、相手車両へのダメージを軽減する「コンパティビリティ対応ボディ」を採用しています。

頚部衝撃緩和フロントシート&頭部衝撃保護インテリア

低速走行時に後ろから追突された際、衝撃を緩和させて頭部や頚部へのダメージを軽減するシートを採用しています。

i-Sizeチャイルドシート対応 ISOFIXロアアンカレッジ+トップテザーアンカレッジ

衝突時にチャイルドシートが前方にスライドしてしまわないように抑制するための固定金具が装備されています。

■走行性能

静粛性

遮音機能が付いているフロントガラス、吸音タイプのフロアアンダーカバーの採用によって静粛性がアップしました。

サスペンション

操縦の安定性と快適な乗り心地を両立させるサスペンションを採用しています。

ハンドリング

ステアリングから伝わる振動を軽減することで、コントロール性重視の高いステアリングフィール(操縦感覚)を得ることができます。

■燃費・環境性能

燃費性能

いずれもJC08モードにおいて、ハイブリッド車ではクラストップレベルの37.2km/L、1300ccガソリンエンジンでは24.6km/L、1500ccガソリンエンジンでは22.2km/Lという低燃費性能を兼ね備えています。

3つのモード

街乗りではEVモードでガソリンを節約、坂道などではモーターとエンジン両方を使ったハイブリッドドライブモード、高速道路などではエンジンドライブモードと、シーンによって3つのモードを使い分けることができます。

Sモードスイッチ

Sモードに切り替えることでよりスポーティーな走りが可能になります。

リアルタイム4WD

滑りやすい路面、荒れた路面などを走行時に瞬時に4WDに切り替わり、安定性や安心感を高めてくれます。

アイドリングストップシステム

信号待ちなどで停車時に自動でエンジンがストップし、燃料の消費や排気ガスの排出を抑えます。

このようにフィットにはホンダの色々な技術が詰め込まれています。安心、安全、快適さ、そして燃費や環境。いずれの面においても高い性能を兼ね備えているところが人気の理由です。

そんなフィットの故障しやすいポイントなどをご紹介して行きます。

フィットで故障しやすい部分や修理費用の目安は!?

■オーバーヒート

フィットの中でも比較的よく見られる故障がオーバーヒートです。原因は単純で、冷却水が漏れてしまうことによって冷却不足になってしまうためです。

これはウォーターポンプやウォーターポンプ内部にある部品の劣化が早いためと言われています。

ウォーターポンプの交換であれば3万円~4万円程度、オーバーヒートを起こしてエンジンをオーバーホールすることになってしまったら20万円~30万円程度の費用が必要になります。

■ジャダー現象

摩擦を利用するクラッチ、ブレーキなどの際にスムーズに作用せず、振動や異音などが発生してしまう現象をジャダー現象と言いますが、フィットの場合は特にスタート時にガガガ…といった音と振動が起こると言われています。

これは特に初代フィットに多い現象と言われていますが、もし症状が現れたら修理は難しく、CVT(無段変速機)の交換をするのが最適と言われています。

しかしこのCVTは高額になるため、作業工賃も含めて30万円程度、リビルト(再利用)品であっても20万円以上かかると言われています。

■急発進

ECU(エンジンコントロールユニット)の基盤が何らかの原因で破損し、接触不良などによってアクセルを踏んでいないにも関わらず全開になってしまうというものです。

かなり危険なトラブルですので、症状が出る前にECUを交換する人もいるようです。

純正のECUに交換した場合、作業工賃も含めて10万円程度見積もっておいた方が良いでしょう。

■ブッシュの劣化

ブッシュとはサスペンションに付いているゴム製の部品で、劣化によって硬化してしまったり裂けてしまうことがあります。

するとブレーキを踏んだ際に鈍い感じの異音が出るようになってしまいます。一部のブッシュだけ劣化していることも可能性としてはありますが、できれば全部交換してしまった方が安心です。

作業工賃も合わせて4万円~6万円くらいになります。

このように、フィットの故障は比較的高額になってしまうものが多いようです。中には非常に危険なトラブルも含まれていますので、リコール、サービスキャンペーン、保証期間延長情報なども確認をしておくことをお勧めします。

そのほかの故障に関する情報

上記のほか、ネット上などで確認できた故障としては

・変速時のショックが大きい
・リアゲートから異音がする
・サイドミラーからギギギという異音がする
・アンダーカバーが外れやすい(車体が低いため)
・エンジンからノッキング音がする
・マフラーに穴が開いてしまう
・ミッションとブレーキの警告灯が点灯して走らなくなった

などがありました。

中には故障ではないものもあるかも知れませんが、いずれにしても「いつもと何か違うな」と感じることがあれば、安全のためにもできるだけ早くディーラーに持ち込むようにしましょう。

修理するべきか?買い換えるべきか?


大切な愛車でも故障続きだったり、高額な修理費用が必要になってしまったら「買い換え」という考えも浮かんでくると思いますが、中古車の相場は流動的ですので、もし買い換えを考えるなら「売り時」を見極めたいものです。

特に買取サービスを行っている業者は中古車相場に詳しいので、買取店に査定してもらうのが最も早くて正確性があるのではないでしょうか。

ただ、自分で1社1社買取業者を回るのは時間がかかりますし、同じ説明を何度もしなければならない労力も必要です。

そこでお勧めなのがカーセンサーなどの一括査定です。

簡単な情報を入力するだけで、入力した住所から近い業者を最大10社まで自動選出して表示してくれます。

自分で査定してもらいたい業者を選んで依頼することもできますし、住所を変えれば他の地域の買取店も表示してくれます。

自分で回るよりも効率的にかつ多くの買取業者に査定してもらうことができますので、より高く買い取ってもらえる業者を選ぶことが可能になるのです。

もし買い換えを検討するなら、タイミングを逃さないためにも一括査定を上手に活用することをお勧めします。

深い愛着がある場合、即座に買い換えるという判断は難しいかも知れませんが、一度冷静に考えてみましょう。

・車は購入時以上の価値にはならない
・修理をしても価値は上がらない

そして

・一度修理すれば二度と故障しないという訳ではない

ということを考えると、オーバーヒートやジャダー現象、ECUの不具合による急発進など特に修理費用が高額になってしまう故障が発生したら、残念ですが修理をせずに手放すということも含めて考えた方が良いでしょう。