ノアのハイブリッドシステムや走行性能
ハイブリッドモデルでは、燃費がJC08モードにおいて23.8km/Lと、ミニバン界に大革命を起こしたノア。
まずはハイブリッドシステムにはどのような技術が採用されているのか見て行きましょう。
■1.8L 2ZR-FXEエンジン
低燃費はもちろん、電動ウォーターポンプや排出ガス再循環システムのクールドEGRの採用によって、低排出ガスにも大きく貢献しています。
■昇圧コンバータ付きパワーコントロールユニット
小さな電流で大きな電力を供給できるシステムです。モーターの性能を最大限に引き出します。
■ハイブリッドトランスアクスル(アクスル=車軸)
動力分割機構、発電機、モーター、リダクションギヤなどを組み合わせることで効率良く走るための最適な制御が可能になりました。
■ハイブリッドバッテリー
ミニバンの魅力である居住性・室内空間の広さなどを確保するため、ハイブリッドバッテリーをコンパクト化し、さらにフロントシート下に収納しました。
そのほか
・停車時はアイドリングストップ
・発進時はモーターで走行
・通常走行時はモーターとエンジンを効率良く駆動
・減速時はバッテリーを充電
・ドライブモード切り替えでモーターのみの走行
など、周辺環境や状況に応じて最適な走りが可能になりました。
続いて走行性能を見てみましょう。
■静粛性向上対策
風切音対策と遮音材による徹底的なノイズ対策を施しています。
■操縦安定性向上対策
サイドガラス部、リヤコンビネーションランプサイド部に備え付けられているエアロスタビライジングフィンによって気流に小さな渦が発生し、車体が左右からしっかり押さえつけられ、優れた操縦安定性を実現しています。
■アイドリングストップ機能
ブレーキを踏むだけでエンジン停止、ブレーキを離すだけでスタートが可能です。
このほか
・EVモード、ECOモード、PWRモードをスイッチ一つで切り替えられる
・蓄冷エバポレーターによってアイドリングストップ中でも冷たい空気が届く
など、快適性や安定性が大きく向上しています。
ノアのリコール情報
ノアはタカタ製エアバッグが装備されている車両があるため、エアバッグ関連のリコールが非常に多くなっています。
国土交通省の指示のもと、年式の古い順からリコール作業を進めていたり、交換用部品によって準備状況が異なるなど、現状ではかなりの時間を要しています。
ここではその全てをご紹介できませんが、エアバッグ関連のリコールとその他のリコールをいくつかご紹介します。
《2017年3月31日に届け出たリコール》
■不具合の内容
助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。
このため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがあります。
■改善の内容
全車両、予防的措置としてエアバッグインフレータまたはエアバッグアッセンブリを改良品と交換します。
《2016年10月26日に届け出たリコール》
■不具合の内容
助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。
このため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがあります。
■改善の内容
全車両、予防的措置としてエアバッグインフレータまたはエアバッグアッセンブリを改良品と交換します。
なお、交換用部品が不足した場合には、助手席エアバッグの機能を停止するとともに、助手席サンバイザ部に当該エアバッグが作動しない旨の警告を表示します。
《2014年10月15日に届け出たリコール》
■不具合の内容
(1)原動機の燃料配管(デリバリパイプ)において、燃圧センサ締結面の平滑度が不適切なため、燃圧センサを規定トルクで締め付けても締結力が不足しているものがあります。
そのため、燃圧センサ締結部がゆるみ、燃料が漏れるおそれがあります。
(2)制動装置のブレーキマスターシリンダにおいて、シール溝の形状が不適切なため、ゴム製シールが当該溝に強く押し付けられた際にシールリップ部が傷付くことがあります。
そのため、傷を起点に亀裂が進行してブレーキ液が漏れ、警告灯が点灯し、制動力が低下するおそれがあります。
■改善の内容
(1)全車両、デリバリパイプの燃圧センサ締結面を研磨し、ガスケットを新品と交換して燃圧センサを適正に締め付けます。
(2)全車両、ゴム製シールを対策品に交換します。なお、ブレーキ液漏れがあるものは、ブレーキブースタを新品と交換します。
ごく一部ですが、ノアではこのようなリコール情報が発表されています。なお、タカタ製エアバッグのリコールについて詳しくはこちらをご覧ください。
ノアのサービスキャンペーン・保証期間延長情報
リコール対象とはならなかった不具合などのうち、トヨタが無償で修理・交換を行ってくれるサービスキャンペーン情報や、保証期間を延長して対応してくれる情報についてご紹介します。https://ucar-info-bank.com/archives/105?preview=true
《2012年5月17日開始のサービスキャンペーン》
■不具合の内容
販売店で装着したナビゲーション(NSCP-W61)のプログラムが不適切なため、イグニッションスイッチのON-OFFを繰り返すと、バックガイドモニターや目的地検索機能が働かなくなります。
■改善の内容
全車両、ナビゲーションのプログラムを修正します。
《2017年7月発表の保証期間延長情報》
■内容
無段変速機(CVT)のトルクコンバータにおいて、製造ばらつきにより、ロックアップクラッチの構成部品の一部に強度が不足しているものがあります。
そのため、頻繁に加減速を繰り返すと当該クラッチが作動しなくなり、警告灯が点灯しフェールセーフ走行となる場合があります。
■保証期間
当該現象が発生し修理をご用命の場合、下記の通り無料にて修理対応致します。
【従来の保証期間】
新車を登録した日から5年または10万Km以内
【無料修理対応期間】
新車を登録した日から9年以内
こちらもごく一部ですが、ノアではこのようなサービスキャンペーンや保証期間延長などが発表されています。
その他のリコール等情報や対象車両かどうかの確認について
上記でご紹介した以外のリコール・サービスキャンペーン・保証期間延長等の情報については、こちらから確認できます。
また、対象車両かどうかの確認はこちらから検索できます。
または、コールセンターでも確認できます。
トヨタお客様相談センター
フリーコール:0800-700-7700(9:00~18:00/年中無休)
いずれも車台番号などが必要になりますので、あらかじめお手元に車検証をご用意いただいた方がスムーズです。
ミニバンに迷ったらノア・ハイブリッド!
ミニバンが欲しいけどたくさんの車種があって迷ってしまう、という方も多いのではないでしょうか。
確かに各メーカーから様々なミニバンが発売されていて、それぞれに長所があり短所があり…迷ってしまうのも仕方ありません。
ただ、今回ご紹介したように、ノア・ハイブリッドは燃費性能、走行性能などが飛躍的に向上しているうえに、トヨタ自慢の安全性能「Toyota Safety Sense C」も搭載されています。
もしミニバンに迷っているならぜひノア・ハイブリッドを試乗してみてはいかがでしょうか?