人気のファミリーカー、ヴォクシーの魅力や不具合・リコール情報など

発売以来高い人気を維持しているトヨタの中型ミニバン・ヴォクシーについて、新型に搭載された性能や不具合・リコール情報についてご紹介しています。

3代目ヴォクシーから新設されたハイブリッドモデルが人気!

ハイブリッドは優れた低燃費性能はもちろんですが、エンジンとモーターによるスムーズな加速や静粛性、乗り心地や走行性能の向上など様々なメリットがあります。

ヴォクシーの燃費はJC08モードにおいて23.8km/Lを記録しています。

*JC08モードとは?

2011年4月以降に表示が義務付けられた国が定める燃費測定方法です。市街地や郊外走行を想定して行われ、複雑な加減速やエンジンが冷えた状態からスタートするなど、より実際の運転に近い状態で行われます。

・昇圧コンバーター付きパワーコントロールユニット

小さな電流でも大きな電力供給を可能にしたシステムです。モーターの性能を最大限に引き出すことができます。

・ハイブリッドトランスアクスル(アクスル=車軸)

動力分割機構、モーター、発電機、リダクションギヤなどを組み合わせることによって、効率良く走るための制御を行うシステムです。

・ハイブリッドニッケル水素バッテリー

ヴォクシーではフロントシートの下に配置されていますので、ミニバンに大切な居住性、荷室スペースなどを損なわずに済みます。

・エレクトロシフトマチック

見た目が先進的なシフトは、軽い力で容易にシフトチェンジが可能な電子制御式になっています。

・ハイブリッドシステムインジケーター

パワフルな走りの状態を示す「PWR」エコ運転できている状態を示す「ECO」エネルギーを回収してバッテリー充電している状態を示す「CHG」など、ハイブリッドシステムの状態をリアルタイムで把握することができます。

このほか、停車時はアイドリングストップ、発進時はモーター、通常走行時はモーターとエンジン、減速時にはバッテリー充電、早朝や夜間にはモーターのみで走行など状況に応じて最適な走りを実現しています。

ヴォクシーのリコール情報


ヴォクシーは特にエアバッグ関連のリコールが多くなっています。似ている内容になりますが、対象車両等が異なりますのでご注意ください。

なお、対象車両に該当するかどうかはトヨタの「該当するリコール等の内容と実施状況の検索」から確認できます。

*検索には車台番号が必要になりますので車検証などをご用意ください。

《2017年3月30日に届け出たリコール》

■不具合の内容

助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。

このため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがあります。

■改善の内容

全車両、予防的措置としてエアバッグインフレータまたはエアバッグアッセンブリを改良品と交換します。

《2016年10月26日に届け出たリコール》

■不具合の内容

助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。

このため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがあります。

■改善の内容

不足した場合には、助手席エアバッグの機能を停止するとともに、助手席サンバイザ部に当該エアバッグが作動しない旨の警告を表示します。

《2015年11月25日に届け出たリコール》

■不具合の内容

助手席用一段展開制御式エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損して飛び散り、出火したり乗員が負傷するおそれがあります。

■改善の内容

全車両、当該インフレータを新品と交換します。なお、交換用部品が不足した場合は、助手席エアバッグの機能を停止するとともに、助手席サンバイザ部に当該エアバッグが作動しない旨の警告を表示します。

《2015年6月25日に届け出たリコール》

■不具合の内容

助手席用一段展開制御式エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、原因は判明していませんが、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがあることから、全車両、予防的措置を行います。

■改善の内容

全車両、予防的措置として、平成27年5月13日付けに含め、当該インフレータ容器の気密点検を行い、気密不良のものは、インフレータを新品と交換、または助手席エアバッグの機能を停止します。

なお、交換部品については全数回収して原因調査を実施します。

《2015年5月13日に届け出たリコール》

■不具合の内容

助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、市場回収品を調査した結果、インフレータ容器に気密不良のものがあることを確認しました。

そのため、長期間使用する過程で大気中の水分がインフレータ内部に浸入し、ガス発生剤が吸湿してエアバッグ作動時に正常に展開しないおそれがあります。

■改善の内容

インフレータ容器の気密点検を行い、気密不良のものは、インフレータを新品と交換いたします。万が一部品が準備できない場合は準備ができるまでの間、助手席用エアバッグの機能を停止させていただくことがあります。

なお、取り外したインフレータは回収して不具合原因調査をいたします。

《2014年10月15日に届け出たリコール》

■不具合の内容

(1)原動機の燃料配管(デリバリパイプ)において、燃圧センサ締結面の平滑度が不適切なため、燃圧センサを規定トルクで締め付けても締結力が不足しているものがあります。

そのため、燃圧センサ締結部がゆるみ、燃料が漏れるおそれがあります。

(2)制動装置のブレーキマスターシリンダにおいて、シール溝の形状が不適切なため、ゴム製シールが当該溝に強く押し付けられた際にシールリップ部が傷付くことがあります。

そのため、傷を起点に亀裂が進行してブレーキ液が漏れ、警告灯が点灯し、制動力が低下するおそれがあります。

■改善の内容

(1)全車両、デリバリパイプの燃圧センサ締結面を研磨し、ガスケットを新品と交換して燃圧センサを適正に締め付けます。

(2)全車両、ゴム製シールを対策品に交換します。なお、ブレーキ液漏れがあるものは、ブレーキブースタを新品と交換します。

上記以外のリコール情報についてはトヨタの「リコール等情報」から確認できます。

ヴォクシーの保証期間延長情報


続いて、リコール対象等ではありませんが、希望者にはトヨタが無償で修理・交換を行う「保証期間」を従来のものから延長してくれる事象についてご紹介します。

《無段変速機トルクコンバータの修理》

■内容

無段変速機(CVT)のトルクコンバータにおいて、製造ばらつきにより、ロックアップクラッチの構成部品の一部に強度が不足しているものがあります。

そのため、頻繁に加減速を繰り返すと当該クラッチが作動しなくなり、警告灯が点灯しフェールセーフ走行となる場合があります。

■保証期間

当該現象が発生し修理をご用命の場合、下記の通り無料にて修理対応致します。

【従来の保証期間】
新車を登録した日から5年または10万Km以内

【無料修理対応期間】
新車を登録した日から9年以内

《リヤコンビネーションランプの交換》

■内容

クリアレンズリヤコンビネーションランプ内の制動灯(ストップランプ)に使用しているLED(発光体)において、太陽光中の紫外線の影響により、LEDの寿命が低下することがあります。

■保証期間

当該現象については下記の通り保証期間を延長致します。

【従来の保証期間】
新車を登録した日から3年または6万Km以内

【変更後の保証期間】
新車を登録した日から9年以内

その他の保証期間延長やサービスキャンペーン関連情報は、トヨタの「保証期間延長等のその他の情報」および「サービスキャンペーン情報」から確認できます。

魅力がたっぷりのヴォクシー、大活躍が期待できる!


外観のカッコよさ、乗り降りのしやすさ、多彩なシートアレンジなどに加え、冒頭でご紹介したハイブリッドシステムの性能の高さ、そして値引きを含めて300万円以下で購入できる手頃さなど、とにかく魅力たっぷりです。

平均すると1ヶ月に8,000台も売れているということからも、ヴォクシー人気が伝わります。

仲間と乗るもよし、ファミリーで乗るもよし、カップルで乗るもよし、ヴォクシーは予想以上に活躍してくれる1台かも知れませんね。