現行エスティマに搭載されている安全装備や、不具合・リコール情報をご紹介!

2006年1月に販売が開始された3代目エスティマは、2016年6月に3度目のマイナーチェンジを行いました。現行モデルに搭載されている最新の安全装備や、不具合・リコール情報をまとめています。

エスティマの充実した安全装備をご紹介!


まずは現行モデルの安全装備をご紹介します。

■Toyota Safety Sense C

最も特徴的なのが、衝突回避を支援するパッケージ「Toyota Safety Sense C」です。

レーザーレーダーと単眼カメラを併用しており、そこから得られる様々な情報を統合的に制御することで事故の回避や衝突被害の軽減をサポートします。

レーダーは近距離の、単眼カメラは遠距離の検知に優れていて、昼夜の影響を受けにくいというのも大きな特徴です。

・プリクラッシュセーフティシステム

衝突が予測される時に、警報を発して回避操作を促す、強力なブレーキアシストが作動する、自動ブレーキが作動するというシステムです。

・レーンディパーチャーアラート

道路上の白線(破線も含む)や黄線を検知して、ドライバーがウィンカーを出さずに車線を逸脱しようとした際にブザーや警報で知らせるシステムです。

・オートマチックハイビーム

ハイビームとロービームを自動で切り替えることで遠くの歩行者などの早期発見をサポートするシステムです。

■予防安全装備

・緊急ブレーキシグナル

急ブレーキの際にハザードランプが自動で点滅し、後続車に注意を促します。

・クリアランスソナー&バックソナー

前後5ヶ所に取り付けられたセンサーが、車庫入れ時などの際に障害物を検知するとブザーやディスプレイ表示などで注意を促すシステムです。

・ヒルスタートアシストコントロール

坂道発進の際、ブレーキからアクセルに踏みかえる瞬間、車が後退するのを防ぐためにブレーキの油圧を保持するシステムです。

・S-VSC(ステアリング協調車両安定性制御システム)

電動パワーステアリング、ブレーキ制御、駆動力制御の各機能を協調させて、車の挙動が安定する方向にステアリングをサポートするシステムです。

■衝突安全

・SRSエアバッグシステム

運転席にSRSエアバッグ・SRSサイドエアバッグ・SRSニーエアバッグ、助手席にSRSエアバッグ・SRSサイドエアバッグ、1列目から3列目までSRSカーテンシールドエアバッグが搭載されています。

ほかにも歩行者傷害の軽減に配慮されたボディ、チャイルドシート固定バーなど様々な安全装備が施されています。

エスティマのリコール情報


トヨタが発表しているエスティマのリコール情報です。現行モデルにおけるリコールは発表されていませんが、3代目でもいくつかリコールが発表されています。

《エスティマハイブリッドのリコール情報》

■不具合の内容

(1)かじ取装置において、ハンドルとギヤボックスを連結している継手部品(インタミエクステンションシャフト)のギヤボックス側強度が不足しているものがある。

そのため、低速時にハンドルを強く一杯に切る操作を繰り返すと、継手部品の連結部にガタが発生することがあり、そのまま使用を続けると連結部が摩滅し、かじ取り操作ができなくなるおそれがある。

(2)ハイブリッドシステムの電圧変換器(インバータ)用電動ウォータポンプにおいて、コイルの巻き線工程が不適切なためコイル線に傷がついたものがある。

そのため、コイル線の腐食断線によりウォータポンプが停止して警告灯点灯や出力制限走行となるほか、線間ショートした場合には電源ヒューズが切れて走行不能となるおそれがある。

■改善の内容

(1)全車両点検して当該継手部品を対策品と交換する。交換不要の場合は締付ボルトの増し締めを行う。

(2)全車両当該ウォータポンプを対策品に交換する。

《エスティマL・Tのリコール情報》

■不具合の内容

エンジンのクランクシャフトプーリにおいて、プーリ外輪と防振ゴム間の接着剤塗布量が不足しているものがある。

そのため当該接着部が剥がれて、プーリ外輪が空転することで異音が発生したり、充電警告灯が点灯することがあるほか、最悪の場合パワーステアリングポンプ用ベルトが外れて、急にハンドル操作力が増大するおそれがある。

■改善の内容

全車両当該クランクシャフトプーリの製造記号を確認し、該当するものは良品に交換する。

エスティマでは近年このようなリコールが発表されています。

エスティマのサービスキャンペーン・保証期間延長等の情報

サービスキャンペーンや保証期間延長は、リコールではないもののトヨタが把握している不具合で、希望者には修理・交換を無償で行ってくれるというものです。

なお保証期間延長に関しては、延長後の保証期間を過ぎてしまいますと有償となりますので忘れずにチェックしておきましょう。

《エスティマL・Tのサービスキャンペーン情報》

■車両の現象

四輪駆動車の副変速機(トランスファ)および後輪差動装置(ディファレンシャル)において、急な登坂路でハンドルを大きく切った状態での発進操作を繰り返すと、当該装置内部のボルトが緩むことがある。

そのため当該ボルトがキャリアカバーと干渉して異音が発生し、最悪の場合キャリアカバーが損傷してオイルが漏れるおそれがある。

■改善の内容

全車両、副変速機(トランスファ)、後輪差動装置(ディファレンシャル)のボルトを対策品に交換するとともに、緩み防止プレートを追加する。

《エスティマ、エスティマハイブリッドの保証期間延長情報》

■内容

2AZエンジン搭載車で中低速域から停止直前までブレーキを踏まずに減速するような運転をすると、吸気管および燃焼室の負圧が高い状態で保持されるため、エンジンオイルが燃焼室まで吸い上げられてオイル消費量が増えることがある。

当該現象が発生した場合、下記の通り無料にて修理対応する。

■保証期間

【従来の保証期間】
新車を登録した日から5年または10万Km以内

【無料修理対応期間】
新車を登録した日から9年以内

そのほか、リコール情報やサービスキャンペーン情報などについてはトヨタのサイト内で確認することができます。

リコール等情報

自分の車が対象車両かどうかをチェック!

リコール等の情報はディーラーからダイレクトメールが送られてきますが、もしも失くしてしまったり引越しなどで届いていないという場合、トヨタのサイト内で検索することができます。

該当するリコール等の内容と実施状況の検索

検索には車台番号が必要になりますので、あらかじめ車検証などをご用意ください。

それでも乗りたいエスティマ!人気が続くには理由がある!


不具合やリコール等は残念ですが、それでもエスティマ人気が続くにはやはりそれなりの理由があります。

例えば冒頭でご紹介した安全装備以外にも、ガソリンエンジンはJC08モードにおいて11.4km/L、ハイブリッドでは同18.0km/Lを実現するなど、低燃費性能もアップしています。

ほかにも、大人が7人乗っても快適に過ごせる室内空間や高級感・リラックス感を大切にしたインテリア、洗車などで細かい傷がついても自己修復するセルフリストアリングコートの採用など魅力が満載です。

これからもエスティマを安全に、そして快適に乗り続けるためにも、リコール等の情報はしっかりチェックしておきたいですね。