ホンダ・ステップワゴン、人気のポイントや故障が多い箇所などをご紹介!

登場して以来20年以上、ミニバン界を牽引してきたホンダ・ステップワゴン。今回はステップワゴンの人気のポイントや、ステップワゴンの故障しやすい箇所とその修理費用などについてご紹介します。

ステップワゴンってどんな車!?

1996年に初代RF1型・2型が発売されたステップワゴンは、2001年、2005年、2009年にそれぞれフルモデルチェンジを行い、現行モデルは2015年に登場した5代目RP1型~4型となっています。

ステップワゴンが発売されるまで、ミニバンといえばエンジンの上に運転席があるキャブオーバータイプが主流でしたが、ボンネットタイプのステップワゴンの登場・成功によって他のメーカーを巻き込んでのミニバン革命が起こりました。

ステップワゴンは現在のミニバンブームの火付け役的な存在と言えます。

ステップワゴンの人気のポイントに迫る!


今でも初代ステップワゴンが走っているのを見かけるほど、発売当初から根強い人気を維持しているステップワゴンですが、その人気のポイントはどのようなところにあるのでしょうか?

そもそもホンダファンが多いという点が挙げられます。

例えば、初代ステップワゴンで言えば英語表記が「STEP WGN」で、グレードを「W」「G」「N」とするなど、ホンダ特有の「ちょっとした遊び心」があったのです。

そんなホンダにはコアなファンも多く、実際にホンダ車を乗り継いでいるという人も少なくありません。

ここでは新型ステップワゴンの人気のポイントをいくつかご紹介します。

(1)同クラスでは最安水準の価格!

ステップワゴンは最も低いグレード「B」の価格が2,288,000円~(メーカー希望小売価格・税込)と同じクラスの車種でも最安水準となっていて、低価格志向のユーザーに人気です。

とはいえアイドリングストップ、エコアシストといった燃費性能は標準装備されていて、JC08モードで17.0km/h、4WDでも同15.4km/hを記録するなど、十分な低燃費性を実現しています。

(2)ユーティリティ性が高い!

ミニバンのテールゲート(後ろのドア)と言えば上部ヒンジによる開閉がメインですが、ステップワゴンでは「わくわくゲート」というスタイルを取り入れていて、通常の縦開閉のほか半分程度を横開閉できる仕様になっています。

これによって、

・自転車などの大きなものを入れる時→縦に全開
・ベビーカーなどを積み下ろしする時→横に半分
・買い物袋などを取り出す時→横にちょこっと開く

など、様々なシーンに適した開閉スタイルを選ぶことができます。

車の後部に余裕がない時なども、少し前に出して縦開閉させて…といった手間がかからずに済みます。

(3)広い室内空間!

室内長3,220mm、室内高1,425mmなど低床化、エンジンの小型化によって室内の長さや高さを十分に確保しながら5ナンバーに納めています。

例えば80Lのスーツケースを3つ、63Lのスーツケースを2つ積んでもまだ余裕で4人~5人座れたり、3列目には床下収納も採用していたりするほか、床が低いので子供やお年寄りも乗り降りしやすい構造になっています。

このような特徴から、ステップワゴンは特にアウトドア派やファミリー層に大人気のミニバンです。

2017年秋に発売予定のマイナーチェンジ版では、ハイブリッド車を設定するとの予告が発表されていますので、さらに人気が高まることが予想されます。それでは次に、ステップワゴンの故障に関しても見ていきましょう。

ステップワゴンで故障が多いのは?修理費用はどれくらい?

■左に寄って行ってしまう

トヨタ・アルファードなどでも見られた現象ですが、ハンドルを真っ直ぐに保っていても徐々に左側に寄って行ってしまうというものです。

アルファードなどは構造上の問題でしたが、ステップワゴンはアライメントの調整不足ということが分かっています。

そのため、上記のような症状が出た場合はステップワゴンの故障の「初期不良」として無償でアライメントを実施してくれます。

*アライメントとは?

タイヤは地面に接する時、真っ直ぐではなく若干の角度を持っています。このバランスが、走る、止まる、曲がるという動作に影響を与えるもので、乗っているうちにズレたり、衝撃によってズレたりします。

アライメントはそのバランスを調整する役目を果たしており、これによって車はバランスを適切に保つことができ、初めて本来の性能を最大限に引き出せるようになります。

■ATが変速しなくなる

初代~5代目のステップワゴン全体的に確認されている故障で、ATが1速のまま変わらなくなってしまうという現象です。

当然、アクセルを踏み込んでもエンジンの回転数だけ上がってしまい加速していきません。

ATF(オートマオイル)を交換したり、コンピューターのデータをリセットしたりしても改善されない場合は、ATそのものの交換が必要になります。

新品に交換となると作業工賃も含めて30万円以上かかることもあります。古い年式のものであれば、リビルト品なども出回っているため20万円程度で収まる可能性もあります。

■ラジエーター漏れ

ラジエーターとホースがつながっている部分からラジエーター液が漏れてしまうというステップワゴンの故障現象です。

いつの間にかリザーバタンク(補充液を入れる半透明のタンク)が空っぽになり警告灯が点灯して気づく、というケースが多いようです。

放置すればオーバーヒートを起こしてしまいますので修理が必要になるのですが、この場合はラジエーターを丸々交換することになります。

交換費用、ラジエーター液の補充、作業工賃などを合わせると、このタイプのステップワゴンの故障が発生した場合、10万円をオーバーしてしまうことも少なくありません。

■オイル漏れ

これはエンジンオイルではなくATFのことですが、オイルシールの劣化によってドライブシャフトがミッションケースにダメージを与えてしまい、ATFの漏れを招いてしまうというステップワゴンの故障現象です。

すぐに気付くことができればオイルシールの交換などで済む場合もありますが、トランスミッションの交換が必要となると20万円以上は必要になると言われています。

■スライドドアのスイッチの故障

ステップワゴンに限らず、スライドドアは壊れやすいという情報を良く目にしますが、ステップワゴンの故障の場合は、スライドドアが完全に閉まっているのに警告音が鳴り続けるというものが多いようです。

これはドアごと交換などの大きな修理ではなく、単にスイッチやコネクタなどの故障によって完全に閉まっていることを検知できないのが原因のようです。

修理に関してはスイッチ交換と作業工賃込みで、数千円程度で済むでしょう。

このように、ステップワゴンでは軽微な故障から大掛かりな故障まで様々報告されています。

その他に見られるステップワゴンの故障トラブル

実際のユーザーが経験した個別のステップワゴンの故障トラブルについていくつかご紹介します。

・高速道路でセンシング(レーダーとカメラによるホンダの安全技術)を使用している最中、先行車がいないのに減速して先行車がいるという表示が出る

・同じくセンシング使用中に何度も左側の白線上を走行し、警告が鳴って中央に戻る動きを繰り返す

・エンジンがなかなか始動せず、20回くらいセルが回ってやっとかかることも少なくない

このような例も報告されています。

エンジンの再始動で症状が解消することもあり、CVTという変速機を保護する機能であるため仕方ないケースもありますが、安全に支障をきたしてはいけません。

もし上記のような症状が出たり、いつもと違うと感じる症状が出た場合は、早めにステップワゴンの故障を疑って、安全のためにもディーラーに連絡をしたり持ち込むようにしましょう。

ステップワゴンが故障したら、買い替え?修理?もし迷ったら…


軽微な故障であればまだしも、多額の費用が必要になるステップワゴンの故障に遭遇してしまったら「いっそ買い替えたほうが良いのかな…?」と思う瞬間があるかも知れません。

そんな時、まずは愛車の「現在の価値」を知っておくことも判断材料として大いに役立つのではないでしょうか。

中古市場の相場は日々変化していますので、結果的に売却しないことになってもその時点でのおおよその価値を知っておいて損はないと思います。

価値を知るには査定してもらうことになるのですが、査定業者を1件1件地道に回るのは時間もかかりますし、何度も同じ説明をしなければならないなど大変な労力が必要になります。

そこでお勧めしたいのがカーセンサーの一括査定です。

「一括査定に申し込むと電話が頻繁にかかってきて困る」

という声も聞かれますが、カーセンサーの簡単ネット車査定では、申し込み内容を入力する際に「メールでの連絡」を希望することが可能です。

申し込み内容入力ページ下段の任意項目を開き、連絡希望時間帯の欄にその旨を記載すれば、電話による連絡をかなり減らすことができます。

*ただし全ての業者がメールで連絡をくれるとは限りません。
*最終的には実車査定になりますので、電話連絡は必須です。

カーセンサーは業界No.1の提携業者数を誇りますので、自宅の近くで探すのもよいですし、地域を指定して高く買い取ってくれる業者を探すのも良いでしょう。

一括査定は複数の買取業者が競って査定をしますので、思わぬ高額で買い取ってくれる可能性もあります。

もしステップワゴンの故障で高額な修理が必要になってしまったら、一度査定してもらうのも良いのではないでしょうか。